第二常盤湯(横浜市保土ヶ谷区帷子町)保土ヶ谷駅西口のロータリーの一本裏手は、東海道保土ヶ谷宿の宿場通り。高札場や道標などかつての面影を感じさせる史跡もあり、国道1号線の保土ヶ谷橋交差点そばの本陣跡(現存するのは通用門のみ)へと至る。現在は西口商店街として庶民的な店が軒をつらねている。第二常盤湯も商店街のなかにあり、駅前を流れる今井川沿いに煙突が見える。入口は商店街のほうを向いていて、布団屋と洋品店の間のせまい路地の先にある。駅から近いのが魅力だが、この路地を見過ごさぬようご注意を。小さな祠と赤い鳥居の裏側に第二常盤湯は建っている。

第二常盤湯(横浜市保土ヶ谷区帷子町)訪れた日は雨降り。傘立てが見当たらないので番台のおばちゃんに聞いてみると、下足箱の奥に穴が開いており、そこに傘を突っ込めばよいと教えられた。盗難の心配もなく画期的な方式だが、うまくやらないと靴がびしょ濡れ。もう1つ下足箱を使っても良かったのだろうか。中は濡れっぱなしでいいのか?という疑問も。ゆったりとした広さの脱衣所は、隅っこにテレビとソファをひとまとめにし、休憩スペースとしている。室内中央に置かれているのは、どこの銭湯でも見かける白い扉のロッカーだが、壁際のロッカーは扉も木目の美しいクラシカルタイプ。

浴室は間仕切壁側にサウナがあるため、島式で5-5のほか、反対側の壁際に7つのカランが並んでいる。全部で17という数はけっして多くはない。すべてに固定式のシャワーが付いており、サウナのわきには立ちシャワーも2つある。湯船は浴室の奥にあって、まずは深湯の日替わり湯。2帖ほどの大きさで、訪れた日の入浴剤は「じっこう」。もう1つは4帖弱の浅湯で、端のほうに2基のジャグジーが備えられている。どちらも温度計は45℃くらいを指しているのだが、実際はもっとぬるめ。10人ほどの客が出入りがあったからだろう。ちなみに客層としては、会社帰りのサラリーマンの割合が多かった。

そしてサウナである。3帖ほどのスチームサウナだが、無料で利用できるのがありがたい。ぬるく感じたけど、しっかりと汗が出る。これで水風呂があれば最高なのだが贅沢は言っちゃいけない。その後の予定があったので、ゆっくりと満喫できなかったのが残念。湯船の上には京都の龍安寺のような石庭のタイル絵。線のタッチが太くて漫画のようだが、この類の景色が描かれているのは珍しい。そういえば第一常盤湯がどこにあったのか聞き忘れてしまったが、いま調べてみると相鉄線星川駅の近くにあったようだ。

第二常盤湯(神奈川県浴場組合)
第二常盤湯(横浜市浴場協同組合)
市民生活系ポータル&コミュニティー「ほどがやホッとライフ」

第二常盤湯
住所/横浜市保土ヶ谷区帷子町2-58 [地図
電話/045-331-3892
交通/JR横須賀線保土ヶ谷駅西口より徒歩4分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:30〜21:30、毎週水曜日定休