第二江陽館(横浜市磯子区中浜町)根岸駅からいちばん近い銭湯いえば第二江陽館だ。といっても駅の北側の大通りからプールセンターを経て、掘割川にかかる八幡橋の近くだから徒歩14分の距離。国道16号線(横須賀街道)は磯子から八幡橋交差点で直角に曲がり、掘割川を並行して吉野町方面へと延びている。その八幡橋交差点から見える大きな煙突が第二江陽館。煙突を見失わないように歩けばすぐにわかる。新旧が混雑する住宅地の角地にある3階建のマンションで、3階部分は賃貸しているようだ。

フロントの両側の暖簾をくぐると脱衣所。と、その前にフロントのすぐ脇にある階段が気になった。2階には軽食やカラオケが楽しめるスペースがあるという。もちろんフロントの前にもテレビとソファのロビーがあるので、休憩場所は充実していると言える。そしてテレビは脱衣所にもあって、しかしここには丸椅子しか置いていないので、服を脱ぎ着しながら眺めるのみ。浴室に設置されたスピーカーから演歌が流れている。もっと音量を上げてくれて構わないのだが。しかし、エンタメ的要素にはこだわりがある様子。

男湯の場合は右側に湯船が、左側に洗い場がまとまって配置されている。湯船は手前から日替わり湯、座湯ジャグジー、バイブラ湯があって、その奥には別料金(100円)のサウナ。いちばん温度が熱いのはイベント湯で、48℃を指してはいるがそこまでは熱くない。ちなみにこの日は抹茶風呂。緑色のお湯でにおいはほとんどしないが、抹茶飴のような甘ったるさを感じた。ほかの湯船はぬるめ。そしていずれの湯船も2帖前後の大きさだ。洗い場は2ヶ所に分かれていて、浴室に入ってすぐの4つ×4列と、仕切りの壁の裏側にある水風呂の向こう側に3つずつで、いずれも固定式シャワーつき。ほかに立ちシャワーが2つ。マンション銭湯なので天井は平らだが、手前に湯気抜きのための吹き抜けあり。室内は花柄のタイルでまとめられている。

女湯からはおばちゃんの話し声が聞こえてきたが、18時半の時点で男湯の客は5〜6人。わりと静かな銭湯だった。ところでここは第二江陽湯という名前だが、「第一」はかつてプールセンターの近くで営業していたそうだ。

第二江陽館(神奈川県浴場組合)
第二江陽館(横浜市浴場共同組合)

第二江陽館
住所/横浜市磯子区中浜町4-16 [地図]
電話/045-751-6330
交通/JR根岸線根岸駅より徒歩14分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     サウナ別途100円
時間/14:15〜23:15
     毎月2日・12日・22日定休(土日祝日の場合は営業)