万天の湯(伊豆市冷川)修善寺より伊東方面に抜ける際に通過するのが、県道12号線の冷川峠あるいは冷川トンネル。湯ヶ島方面には県道59号線が通じているし、東伊豆の内陸側を縦断する有料道路伊豆スカイラインには冷川ICがある。伊豆市東部の冷川地区は実は交通の要衝だったりする。万天の湯は丸野山の北麓、丸野山高原にあって、現地からは周辺の山並みや遠くは富士山までを一望することができる。併設して国民宿舎中伊豆荘の建物があるが、こちらは平成18年3月末に閉鎖された。テニスコート7面を持ち、典型的な高原リゾート施設であるが、いかんせん場所がわかりにくい。県道沿いに看板はなく、カーナビでは大きく迂回させようとする。ようやくたどり着いたとき、意外と車が止まっていることに驚いた。ほとんどが地元客であるようだが。

万天の湯(伊豆市冷川)フロントで入浴料を払っているとき、受付のおばちゃんは常連と思しき人と会話中。話の内容は天気のことで「今日は富士山が輝いて見える」とのこと。毎日見ている人が言うのだから間違いない。いちばんの売り言うまでもなく富士山を眺めながら入浴できることで、浴室内の湯船はすべて富士山の方向に面している。7帖半ほどの湯船はバイブラ湯に、6帖ほどの湯船は半分が寝湯で、大きく取った窓の向こうに富士山を遠望する。タイル張りの湯船だが、ふちに木をあしらい、寝湯にはくぼみも付いている。ぬるめのお湯が気持ちいい。カランはL字型に10個並び、ほかに立ちシャワーが2つ。国民宿舎の大浴場としての利用を前提としていたのか、浴室はゆったりとしており、また市営施設だけにバリアフリーもばっちり。(写真は休憩室から撮影した富士山だが、浴室からもこんな景色を望む)

テラスに設けられた露天風呂は、3帖ほどで古代檜を使用した湯船。内風呂に比べるとちょっと熱めだが、この時期は外気が涼しいからちょうどいい。富士山を遠望する景色は変わらないし、すぐ目の前にはテニスコートを見下ろす。ちなみに温泉はいずれの湯船でも循環かけ流し。温度調整のため加温と加水を施しているが、脱衣所に掲げられた書面によると温泉8:水道水2の割合で混湯しているのだとか。情報開示には感心するが、混湯の実態はあえて知りたくなかった…。

貸切の家族風呂として2室(ただし一般的な家庭用バスタブ)を用意しているほか、マッサージチェアの並んだ休憩所、畳敷きで座卓の並んだ大広間がある。食事の提供がない代わりに持ち込みは自由。おばちゃんたちが話に花を咲かせていた。ちょっと旅行気分っていうが良いのだろうなぁ。

万天の湯
源泉/丸野高原温泉(ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉)
住所/静岡県伊豆市冷川1524-691 [地図
電話/
交通/伊豆スカイライン冷川ICより天城高原方面へ約5分
     修善寺駅より県道12号線〜59号線経由、原保郵便局より約3.8km
料金/大人700円、小人300円(伊豆市民は半額)
     家族風呂1,000円(1時間)
     テニスコート1面1時間1,000円(利用者は入浴料半額)
時間/10:00〜20:30、毎週木曜日定休

(追記-2017/2/15)
現在は閉店しています