田代監督代行の退任、球団社長の辞任、仁志と工藤の戦力外通告。世間ではCS進出に向けて真剣勝負が繰り広げられているが、ひとり蚊帳の外のベイスターズは、毎年恒例の首切りで話題を独占したい(笑)。若返りを目指すといえば聞こえはよいが、どんぐりの背比べというべきか、よそのチームならまだ1軍半の戦力だろう。ぶつぶつ言いたいこともあるが、まずは残り試合で1つでも多く勝ち星を掴むべし。昨夜のサヨナラ勝利の勢いをそのままに、お得意様ヤクルトを一気飲みすべし。先々の話はそれからですよ…。

横浜ベイスターズ×東京ヤクルトスワローズ(横浜スタジアム)さて、今日の横浜の先発は「ハマのファンヒーター」ことルーキーの藤江(#19)。ヤクルトファンはご存知ないだろう。横浜ファンがヤクルトの先発・高木を存じ上げないように。ファームでもお目にかかった印象はないし、ルーキーかなぁと思ったら4年目なんだなぁ。初回に横浜がジョンソン(#3)、佐伯のタイムリー(#26)で2点先取したときには「この調子で打ち崩してやれ!」などと思い上がってしまい、申し訳なかった(笑)。その後はほぼ毎回のように先頭打者は出塁するものの、決め手を欠きスコアボードには0が並ぶ…。

横浜ベイスターズ×東京ヤクルトスワローズ(横浜スタジアム)一方のヤクルトは、5回に福地と川島慶三の連続タイムリーで試合を振り出しに戻す。いずれもバックホームの送球はまったく際どくないし、下位打線からの攻撃とあって横浜のスタンドはだらけきっている中での出来事。6回には田中浩康に振り逃げされ、つづく代打デントナには犠牲フライで勝ち越しを許す。この瞬間は通路でタバコを吸いながらモニターで見ていたのだが、サインに首を振って自信満々に投げた結果がこれか…、と。藤江は負けん気の強さが顔に出ていてそれは評価したいが、痛打されるときはいつも冷静さを欠いている気が…。しかし6回3失点の内容は、ヤクルトの高木と比べて同等もしくはそれ以上の好投だったと言えるだろう。

横浜ベイスターズ×東京ヤクルトスワローズ(横浜スタジアム)7回に登板した高崎(#22)がさらに2点を献上したところで、今度は工藤(#47)が登板。拍手喝さいで出迎えられると、残りのアウト2つをきっちり打ち取ってくれた。戦力外通告の発表があったにもかかわらず、自らの職務を淡々とまっとうする姿に、スタンドの観客はより一層の拍手で讃える。キャッチャーとの息が合わず、かえって傷口を広げられる場面も幾度かあったが、個人的には絶体絶命のピンチを救ってくれた印象ばかりが残っている。経験に裏打ちされた投球術や野球に取り組む姿勢など、若手選手は学ぶことも多かったことだろう。ブログのメッセージを通じて、ベイスターズに対して熱い思いがこみ上げてきたファンも多いことだろう。そういう点でも工藤の存在は大きく、まだ頼りたい気持ちもあったはず。「オムソバをツマミにしてビール呑んで」なんてことを、いちいち報告する危機感のない選手よりはね…。

横浜ベイスターズ×東京ヤクルトスワローズ(横浜スタジアム)最終回は吉川(#12)がもう1点献上して2-6。昨日は4点差を追いついて最後にサヨナラだったけど、今日はそんな気配すらなし。腰痛から復帰したヤクルトの守護神・林昌勇を前にしてあっけなく三者凡退でゲームセット。ヒーローインタビューで知ったが、5回2/3を投げて2失点の高木はプロ初勝利なのだとか。ヤクルトの連敗を9でくい止めたのは、今日26歳の誕生日を迎えた若武者でしたなぁ。完璧にやられた気分がしないだけに、なんだかもやもやした試合だった。