横浜ベイスターズ×讀賣巨人軍(横浜スタジアム)ペナントレースも残すところ1ヶ月。日程表を見ながらあと何試合観戦できるか、指折り数えるばかり。友の会のチケットもできるだけ使い切ってしまいたいし。今日の巨人戦は内野自由席での観戦だったが、客の入り具合はどうなのかはまったくの未知数。気持ち早めに(といっても17時頃だが)球場入りするが、ガラガラだったのには肩透かしを食らった気分。あらためてシーズンが終わりつつあることを実感した。それでも試合が始まる頃には、内野自由と外野を中心に、席もかなり埋まってきたのだが。

試合は初回からチャンステーマが流れるなか、4番ジョンソン(#3)の場外アーチで3点を先制。ハマスタで場外弾を目の当たりにするなんてタイロンウッズ以来なので、鳥肌が立つほどに大興奮。2割2分の低打率といい、ハラハラさせる守備といい、ひと昔前の村田を見ているようだが、ジョンソンの豪快なスイングはいつだって気持ちがいい。今日までに放った安打の数が63だというのに、そのうちホームランは22本。横浜ファンを虜にする術を心得ているようだ。この勢いのままピッチャーの吉見(#21)にも「もってこい」コール。この願いは届かなかったが、いきなりの先制点で目覚めたかのように、ファンの応援はより一層の熱が入る。

とは言いつつも、今日の試合では幾度もピンチの場面がやってきた。まずは4回にラミレスと阿部に浴びた2本のホームラン。いずれもソロだがカウント2-3からのどでかい一発。9回のマウンドに立った山口(#11)が、坂本に浴びた一発もカウント2-3の場面。ストライクを取りに入った球を狙い打ちされたといえばそれまでだが、受けるキャッチャー斉藤俊雄(#49)の学習能力も疑ってしまう。その一方でランナーを背負いつつも凡打に仕留める場面もあり、最たる場面といえば7回の1死1−3塁で迎えた小笠原の打席。ピッチャーはこの回の途中から加藤康介(#57)へと代わったが、その直後に鈴木尚広の3盗と松本の死球で広がったピンチである。小笠原のフルスイングに息を呑む思いだったが、今日は加藤康介の攻める気持ちがしっかりと伝わってきた。6-4-3のゲッツーに打ち取ると、この日いちばんのスタンディングオベーション。

その裏の攻撃では吉村(#31)に1ヶ月ぶりとなる一発も飛び出し、待望の追加点。ちなみに今日の吉村は3打数3安打1死球。いつものヤジのお返しとばかりに固め打ちを見せてくれたが、吉村よ今日の猛打賞に慢心するな。まだまだ帳尻は合っていないのだから。8回裏にはまたしてもジョンソンの4打点目となるタイムリーも飛び出し、3点差に突き放す。続く佐伯のヒットもラッキーな当たりで、流れは完全に横浜に向いている?と思ったが、そこは手ごわい巨人打線。

横浜ベイスターズ×讀賣巨人軍(横浜スタジアム)最終回はシーレックスから昇格したばかりの山口がマウンドに立ち、簡単に2アウトは取るものの、先ほど触れたとおり、坂本にはカウント2-3からのホームラン。そのあと脇谷にもヒットを許し、一発が出れば同点の場面でまたしても小笠原。ここでもカウントは2-3となり嫌な予感が頭をよぎるが、もはや祈るしかない。そしてその祈りが通じたか、最後はセカンドゴロに仕留めてゲームセット。常に試合をリードしながらも、巨人打線の迫力に押されっぱなしの展開だった。ヒーローインタビューは文句なしのバッティングを見せてくれたジョンソンと、6/30以来の2勝目を挙げた先発の吉見。とにかく勝ってホッとしたというのが、今日観戦したファンの本音であろう。