今井湯(川崎市中原区今井南町)今井湯の最寄駅は東横線元住吉駅だが、今回はひとつ隣の武蔵小杉駅から訪問。南武線との乗換駅である武蔵小杉駅は、2つの路線が十字に直交しており、各所で再開発やビル建設が行われていた。今井湯には南口が便利だが、駅前の更地は仮囲いで覆われ、まさに工事現場の風景。東横病院の脇を通り抜けたら「法政通り」という商店街の入口。法政二中・二高の通学路であることから名付けられたようで、夕方の下校時間帯は駅に向かって生徒がぞろぞろと歩いている。通り自体は地元の主婦層をターゲットとしているのか、こぎれいで若々しい店が多い。

法政通りは元住吉駅方面へと伸びており、両駅の中程に今井湯はある。といっても通りはいつの間にか今井商店会と名を変え、今井湯の周辺は低中層のマンションや住宅が多い。銭湯っぽい外観を勝手に想像していたが、実際はコンビニっぽい造りで、ゴテゴテとした看板を張り巡らせている。正確に言うと、通りに面して建つコインランドリーの外観がコンビニ風の平屋建で、裏側に天井の高い銭湯がくっついて建っている。銭湯とコインランドリーはよくある組み合わせだが、今井湯の場合はさらにクリーニング店も兼営している。銭湯の暖簾は2ヶ所にかかっているが、どこからでも出入り自由。

フロントでは下足箱の木札とロッカーの鍵を引き換える。ちなみにフロント脇には小ロビーがあり、テレビを見ながらくつろぐことができる。脱衣所はゆったりしており、パックのジュースの自販機とマッサージ機、そして頭にかぶるクラシカルなドライヤー(案の定故障中)。

脱衣所以上に広々と感じたのは浴室で、カランは壁側のほか中央に島式が2列で、合計33個。ほかに立ちシャワーが3つあるので、大勢が詰め掛けても大丈夫。なのに訪れたときの相客はおじいさんばかり4人。誰も言葉を発することなく、広い浴室は余計にがらーんとしていた。装飾のない白タイルは明るくて良いが、ときには殺風景にも感じる。

浴室の奥に湯船が3つあり、いちばん大きなガリウム温浴泉の湯船にはバイブラ湯のほか、1人分のジャグジーあり。その隣は寝湯ジャグジーだが、奥行きがないので収まりの格好になってしまう。いちばん小さな湯船はイベント湯で、この日は赤茶色の「じっこう」。生薬のにおいがかすかにするが、効能うんぬんは気分的な問題。いずれもお湯は42℃ほどで温度的にはちょうどいい。有料サウナの手前には1人サイズの水風呂もあった。

風呂から出ると、コインランドリーは法政二高の運動部の生徒たちで賑わっていた。今井湯は朝湯もやっている(しかも毎日!)から、きっと多くの常連さんで賑わうのであろう。定休日なしという熱心さにも頭が下がる思い。街はおしゃれに変わっていくけれど、地域に根ざした銭湯としての役割はいつまでも不変のはず。コインランドリーとクリーニング、ホームページで存在感をしっかり示している点は評価したい。帰りは元住吉駅へと歩いたが、しばらくは静かな住宅街が続く。川崎信用金庫まで来たら駅はすぐ目の前だ。

今井湯(神奈川県浴場組合)
今井湯(川崎銭湯どっと混む)

今井湯
住所/川崎市中原区今井南町538 [地図
電話/044-722-5136
交通/東急東横線元住吉駅より徒歩8分
     東急東横線・JR南武線武蔵小杉駅より徒歩10分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     ※サウナは別途200円(平日朝風呂の時間帯は150円)
時間/(平日)7:00〜10:00、15:00〜24:00
     (休日)7:00〜24:00
     定休日なし

武蔵小杉ライフ