梅の湯(東京都千代田区神田神保町)神保町といえば、いわずと知れた本の街。よく訪れる街ではあるし、「梅の湯」の存在も知ってはいたのだが、いざ入浴となるとずっと機会を逸したままだった。今回は東京ドームでの野球観戦帰りにふと思い出して立ち寄ったのだが、水道橋駅からも700m足らずの距離。靖国通りと水道橋西通りの専大前交差点より、北に2つ目の路地を東に入る。通りからはちょっと目立たないが、グレーの11階建マンションの1階が梅の湯だ。

暖簾をくぐってまず驚いたのは、玄関先に並んだランニングシューズ。東京では仕事帰りの「銭湯ランナー」が多いとは聞いていたが、梅の湯もまたランナーの拠点であった。皇居にほど近く、約5kmの外周はひと汗流すにはちょうど良い距離なのだろう。これから走る人と走り終えた人で、狭い脱衣所はごった返していた。そして汗臭い…。近所に住む常連もいるのだろうが、夜は明らかにランナーが多く、しかも梅の湯を通じたコミュニティも出来上がっているようだ。

浴室は間口が狭いわりに奥行きがある。扉を開けると正面横一列にカランが8つ並び、その背後に4つ、そして裏手に3つ並んでいる。いずれも固定式シャワーがあり、ほかに立ちシャワーも1つ。7割方がランナーによって埋まっていた。奥に大きな湯船が1つあり、端のほうに電気風呂、ちょっと深くなってボディマッサージとハイパワージェットの設備。42℃とちょうど良い温度。マンション銭湯にしては天井が高く、全体は白いタイルで統一されている。

フロントのわきにある小さなロビーには、マッサージ店やゲルマニウムブレスレットのチラシなどが置いてある。ひとっ風呂浴びたランナーたちは、このロビーを交流の場としている様子。銭湯が年々減少していく時代だが、こんな愛され方も素敵だなぁと思いながら梅の湯をあとにした。

梅の湯(東京都浴場組合)
梅の湯(千代田区タウン e-まちタウン)
「銭湯にランニングブームの恩恵」(YOMIURI ONLINE)

梅の湯
住所/東京都千代田区神田神保町2-8-2 [地図
電話/03-3261-5897
交通/都営地下鉄新宿線・三田線、東京メトロ半蔵門線
     神保町駅(A2出口)より徒歩1分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:00〜25:00(祝日は15:00〜23:00)
     毎週日曜日定休