湯快爽快 湯けむり横丁みはま(千葉市美浜区)神奈川県内を中心に7店舗を展開する「湯快爽快」の千葉県初進出店が、湯けむり横丁みはま。JR京葉線の高架線に隣接した複合型施設「ミハマニューポート」の一角にあるが、夜遅くに訪れたら他店舗はすでに閉店し、現地は気味の悪いくらいに静まり返っていた。車だと国道14号線からのアクセスとなるが、高架線をどこでくぐるのかがわかりにくく、えらい遠回りしてしまった。周囲はマンション群なので、深夜3時まで営業する必要があるのかちょっと疑問。平日ということもあり、館内は閑散としていた。

湯快爽快では各店舗ごとに趣向を凝らしているが、みはま店のテーマは「懐かしの温泉街」。飲食店が軒を並べる光景が館内に再現されており、中央にテーブル席と座敷が設えてある。ラーメンや鉄板焼きなど7つの店があり、各店舗で食券を購入するフードコート方式。食事だけの入館も可能で、そんな人のためか「とるまりん足湯」もある。ごちゃごちゃした印象を持ったが、テーマパークのような試みは面白い。

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ノスタルジックな雰囲気の食事処なのだから、浴室もどうせなら湯治場風にでもしてしまえばよいのにと思ったが、当然ながらいまどきのスーパー銭湯だった。内湯としてはトルマリン風呂(一部バイブラ湯)+電気風呂のほか、寝湯ジャグジー、座湯ジャグジー、ボディジェットの湯船があり、ほかにテレビつきの大きなサウナと水風呂。洗い場のカランの一部は、町の銭湯ではおなじみの固定式シャワー(みはま店は2001年10月オープンだというのに)。

湯快爽快 湯けむり横丁みはま(千葉市美浜区)露天スペースは岩風呂風の湯船が2つ。「美浜温泉」の幟を店頭に出していたので期待していたが、これは人工温泉だった(よく見たらそう書いてあった)。全国の有名温泉を分析して開発したもので、泉質としては単純温泉。肌ざわりがよく、湯温が38.5℃とぬるめだったこと、循環だが掛け流しだったことは高ポイント。ひと回り小さな岩風呂風の湯船は日替わり湯で、この日は「登別の湯」。離れのように独立した浴室は「ときわ湯」という名前で、室内には湯船1つとカラン4つ。小屋組から壁の一部、湯船のふちに木を使用しているので、においがいい。あつ湯をうたうわりには物足りない感じ。ほかに、うっすらとお湯を張ったうたた寝湯、デッキにごろ寝スペースがある。

風呂に関しては変り種があるわけではなく、設備的には都市部にありがちなスーパー銭湯だが、料金設定は良心的だ。買い物ついでに気軽に訪れることができる施設だ。そして思ったのは、湯快爽快も千葉に進出してずいぶんと凝った施設をつくったものだ、と。神奈川県発祥のスーパー銭湯チェーンとして、競合他社に負けないよう各地で頑張っていただきたいものだ。

湯快爽快 湯けむり横丁みはま
住所/千葉市美浜区新港32-6-2 [地図
電話/043-248-2641
交通/JR総武線稲毛駅よりバス「幸町団地」または「団地東」停徒歩10分
     JR京葉線稲毛海岸駅よりバス「団地東」停徒歩10分
     平日のみ京葉線稲毛海岸駅から無料シャトルバスあり
     国道14号線「陸運事務所入口」交差点より京葉線高架下をくぐり左折
     ※無料駐車場840台以上あり(ほかのテナントと共用)
料金/(平日)大人600円、子供300円
     (休日)大人700円、子供350円
     ※子供は小学生以下
時間/9:50〜翌3:00、年中無休

(追記-2020/12/5)
2020/9/6をもって閉店
湯快爽快みはま(千葉市美浜区新港)