横浜ベイスターズ×オリックスバファローズ(横浜スタジアム)横浜ベイスターズ×オリックスバファローズ(横浜スタジアム)

7連敗、1つ勝って、今日負けて6連敗…。投打に精彩を欠き、泥沼なチーム状態のベイスターズ。北川の満塁弾で勝った試合が遠い昔のように感じられるが、その北川もついにシーレ落ち。吉村を切り込み隊長に据えるオーダーで何とかしようという意気込みは伝わってくるものの、松本→石川→内川→吉村とコロコロ替わっては、単にその場しのぎの適性検査でしかない。田代監督代行は、吉村の先頭打者像として、一昨年の巨人の高橋由伸のような活躍を期待しているのだろうか。2番打者(現状ではセカンドのポジション)だってそうだ。若手を育成しながら勝利することは、そんなに難しいことなのだろうか。たとえば巨人なら少ないチャンスを掴み取ろうと、若手が必死になってプレーしているではないか。横浜の若手からは覇気がまったく感じられない。ダントツの最下位を独走しているとはいえ、それなりに客は入っているではないか。声援は伝わっていないのか?

昨日は6回降雨コールド負けで運にも見放された感もあるが、今日は昨日の雷雨とは一転、曇天の真剣勝負である。オリックス戦で楽しみといえば、「西のオリ、東のベイ」と言われるほどの素晴らしきラッパのメロディー。応援は上手いが、ファンの絶対数は少なく、チームは弱いというのは東西共通かもしれないが。今日は内野自由席で観戦したが、試合開始30分前の時点で満席状態。ライトスタンドも徐々に埋まりつつあったが、レフトスタンドはいつまで経ってもガラガラ。

横浜ベイスターズ×オリックスバファローズ(横浜スタジアム)試合は横浜が吉見、オリックスが金子の先発で始まり、初回こそ両チームとも3者凡退。何とか先制して優位に試合を進めたいところだが、2回に3連打を浴びて1失点してからはいつもどおりの展開に。6回には吉見のあとを継いだ真田が1失点するが、その裏には代打の内藤が3ベースヒットで口火を切ると、続く吉村がセンター越えのホームラン。一発で試合を振り出しにし、声援のボルテージも増したところで一気に突き放したい場面だが、今日セカンドスタメンの梶谷に代えて藤田を打席に送っても、結局はどんぐりの背比べとしか言いようがない。

オリックスには7回と8回にもさらに1点ずつ得点されると、もう止めを刺された感じ。8回表にいたっては、オリックスが2塁ランナーをバントで送ろうとする場面で、高崎は痛恨のワイルドピッチ。無条件で進塁させてしまうのだから、お人好しもいい加減にしてほしい。さらには得点したあとも代打にフェルナンデスを出してくるのだから、どれだけ傷口に塩を塗ってくれるつもりか。結果はゲッツーで助かったが。どうせなら塩を送ってほしいものだ。

横浜ベイスターズ×オリックスバファローズ(横浜スタジアム)この試合の山場と言えば、8回裏のベイスターズの攻撃。先頭の吉村が(客席から見ると微妙な)デッドボールで塁に出ると、代打ジョンソンが期待に裏切るボテボテのゴロで、結果的には進塁させた形へ。内川はどん詰まりの当たりだったが、塩崎あーっと!の落球で1−3塁にチャンスが広がり、迎えるは主砲村田。ひさしぶりの「ライジングテーマ」で盛り上がった場面だが、結果は最悪のセカンドゴロゲッツー。「ROOKIES」に影響されて金髪モヒカンにするのも結構だが、このチーム状況においては丸坊主のほうが男気も上がるのではないだろうか。選手会長としてチームの士気も高まるだろうに。



横浜ベイスターズ×オリックスバファローズ(横浜スタジアム)村田凡退のあと、スタンドは大きな溜め息へと変わり、今日もダメかと帰る人多し。実際にダメで、残り3試合を残して交流戦最下位が決定。思えば昨年は6勝18敗(勝率.250)でダントツの最下位だったが、今年もそれに並ぶペースで現在5勝16敗(勝率.238)。最後に金城が三振して試合終了となっても、スタンドからは大きなヤジが飛ぶわけでもなく、ただただ静まり返っている。ミクシィなどでもさんざん議論が尽くされているが、結局は選手に覇気がないのだからどうしようもない。「ベイ額給付金」などと笑われている場合ではないのだ。(写真はヒーローインタビューのオリックス金子千尋)