花巻で宮沢賢治記念館を訪れたり、温泉につかったりで長い足止めを食らったが、再び東北自動車道をひた走り、青森に到着。個人的には初青森にして、ついに47都道府県制覇なのだが、東北道ではトンネルの途中が県境だったので、ちょっとがっかり。高速から降りて市街地に向かうが、きれいに整備された道路は交通量が少なく、そして沿道も真っ暗。もちろん町を歩く人の姿を見かけることもない。何の印象も抱かぬまま、青森港フェリーターミナルへ。ここから船に乗って函館に向かうのだ。

青森港フェリーターミナル青森〜函館間には、青函フェリー津軽海峡フェリーの2社が航行している。どちらも8往復ずつ、3時間おきに出港し、約3時間50分の船旅。乗船券はフェリーターミナルで直接購入すればよいので、気軽に行き来することができる。今回利用したのは青函フェリー。なぜなら津軽海峡フェリーの運賃が片道2,700円なのに対し、青函フェリーは1,500円で、しかもホームページの割引クーポンで10%引きになるのだ。むろんこれは旅客だけの運賃で、車ごと乗船する場合の車両運賃は16,050円(青函フェリー・車両長4〜5m・旅客1名つき)。なので車は青森港に留め置きすることにした。無料で駐車することができる。

青函フェリー青函フェリー函館港

フェリーはトラックの利用がほとんどで、それ以外の旅行客は数える程度。青函フェリーには1等や2等の種別はないが、カーペット敷きの船室からしては2等の扱い。毛布や枕の備え付けがないのは残念だが、ちょっとしたロビーや喫煙室、シャワー室があることを考えればコストパフォーマンスは高い。2:00に出航したフェリーが函館に到着したのは5:50。函館の桟橋からしばらく歩くとバス停があるのだが、こんな早朝に走っているバスはなく、しかたなく30分ほど歩いて最寄りのJR五稜郭駅へ。ひさしぶりの北海道だ。

途中で寄り道しなければ、高速道路1,000円+フェリー1,500円の計2,500円で北海道に行けちゃうのだ。安く遠くへ旅行したい人には要チェックのプランだ。