中島館(横浜市南区中島町)中島館は市営地下鉄弘明寺駅至近の好立地にある温泉銭湯。2番出口からつづくアーケードの商店街を2本目の角で右折し、真っ直ぐ歩いていくと、中島館の3階建の建物が見える。弘明寺には京急と市営地下鉄の駅があるのだが、両駅は500mほど離れているので注意が必要。中島館は地下鉄の駅が最寄りである。

中島館(横浜市南区中島町)昔ながらの銭湯だったのをビルに建て替え、2005年5月にオープンした。浴室は2階に「中の湯」、1階に「島の湯」があり、週替わりとなっている。訪れたときは男湯が2階だったが、館内の案内看板を見る限りでは設備にたいした違いはないようだ。フロントでお金を支払い、エレベーターか階段で2階へ。脱衣所は100円返却式ロッカーで面食らうが、室内には両替機がなく、仕方無しに自販機でジュースを買うか、はたまた1階まで降りていくか。ロッカーは大きなサイズもあるので、かさばる荷物やスーツのときはありがたい。

中島館(横浜市南区中島町)浴室はスーパー銭湯をこじんまりとした感じ。入ってすぐのL字型の大きな湯船には、ハイパワージェット(2人分)、座湯ジャグジー(3人分)、ボディマッサージ(1人分)、電気風呂の設備あり。これらはボタンを押して作動させる仕組みで、各スペースにはいちおう仕切りや衝立が設けられているが、湯船のあちこちでお湯がばしゃばしゃと波打っている。そのままの勢いでかなりの量がかけ流しされているが、静かに入浴したい人にとっては落ち着かないと思う。お湯は40℃以下?というほどぬるく物足りないので、こちらでは各設備で身体をほぐす程度にし、露天風呂へと移動。

浴室内は白タイルを基調としていたが、露天スペースには岩風呂に燈籠があって和の雰囲気。温泉を使用しており、透明度5cmほどの真っ黒なお湯。身体にローションの膜が覆ったかのようにヌルヌル&すべすべで、この肌ざわりには感動すら覚える。高い塀に囲まれ、なおかつほとんどが透明の屋根に覆われているので、露天の開放感はあまりない。しかしこのお湯があれば何も言うことはない。

温泉は浴室内の水風呂でも使われている。蛇口から出る水は薄いコーラのような色をしているが、湯船の中は真っ黒。サウナで火照った身体を冷ますのはもちろん、露天風呂と交互に入っても気持ちがいい。カランはL字型と片側島式に配置され、全部で15。ほかに露天スペースにも4つある。うち2つだけホースつきのシャワーだが、ほかは固定式のシャワー。平日の昼間だというのにカランは7〜8割が埋まっている状態で、なかなかの盛況ぶり。

弘明寺だと近隣の銭湯よりも「みうら湯」(→記事)あたりがライバルになるのだろうか。みうら湯に比べれば当然こじんまりとはしているが、食事やマッサージなどが不要であれば中島館でじゅうぶん。脱衣所外のベランダでタバコは吸えるし、1階ロビーで休憩することもできるし。銭湯という理由で敬遠している人がいたらもったいない。

中島館(神奈川県浴場組合)
中島館(横浜市浴場共同組合)

中島館
源泉/横浜温泉(ナトリウム−炭酸水素塩冷鉱泉)
住所/横浜市南区中島町4-75 [地図
電話/045-731-5309
交通/横浜市営地下鉄弘明寺駅より徒歩3分
     京急弘明寺駅より徒歩8分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     ※サウナは別途100円
時間/12:00〜24:00、毎週金曜日定休(祝日の場合は翌日)