徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)「駅前銭湯」は数あれど、東白楽の徳の湯ほど駅に近い銭湯はあまりない。西口を出たら目の前の横断歩道を渡るのだが、もう渡る前から徳の湯の大きな電飾看板が見える。そして渡ったら2軒目のビルが徳の湯で、ここまでわずか20mほどの距離。交通便は抜群にいい。建物の一角にコインランドリーを併設した3階建のビル型銭湯だが、落ち着きある色調といい飾り気のなさといい、外観に銭湯らしさはない。自動ドアより入館すると、右手に下足箱と券売機、正面にフロント。ここまでの雰囲気はビジネスホテルに似た感じ。銭湯によくある騒々しさがまったくない。

徳の湯(横浜市神奈川区西神奈川)浴室は男女日替わりで、1階に「市の湯」、2階に「仁の湯」がある。3階は住居なのだろう。訪れた日は2階が男湯だったので、階段で上がっていく(エレベーターもある)。通りに面した側に軽食コーナーがあるのだが、夕方の中途半端な時間帯とあって利用者は誰もおらず。点きっぱなしのテレビがもったいない感じだった。わりと広めの脱衣所にはテレビや最新のマッサージチェア、エクササイズ機もあるし、タバコの吸煙機(スモークテーブル)もある。自販機は牛乳とジュースの2種類。ここでもじゅうぶん寛げる空間である。

浴室も広々としており、湯船の数や設備は充実している。手前にかなり広い湯船があるのだが、壁際には座湯ジャグジー、ハイパワージェット、ボディマッサージ、電気風呂の各設備が並んでいる。たいていの客はこれら設備のほうを利用するので、広い湯船のほとんど(何の設備のない部分)には誰も入浴していない。なんだかもったいない感じがするし、湯船が広いからお湯もぬるいし。その代わり満足度が高いのは木曽檜でつくった湯船だった。2帖ほどの大きさだが、銭湯で総檜づくりは珍しい。温度計はなぜか36℃を指しているが、たぶん40℃くらいのちょうどいい熱さ。その隣にはサウナ(別途100円)、正面には水風呂がある。浴室は全体が白タイルで、明るく清潔感があるのだが、唯一の装飾が水風呂上部のタイル絵。葛飾北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」。地元神奈川を題材にした北斎の代表作である(→ウィキペディア)。

カランは島式で4つ×5列の配列。すべてに固定式のシャワーが付いている。「荷物を置かないでください」といった注意書きがあるのだが、空いている時間帯だからか皆さんお構いなし。半分くらいのカランが埋まっている(場所取りしている)。この調子だと混雑する時間帯はどうなってしまうのか。

洗い場の真裏には露天風呂がある。7帖半ほどのスペースに4帖半ほどの広い湯船。打たせ湯1基と寝湯バイブラが3人分。人工温泉とのことで、これも日替わりなのか、訪れた日は「ナトリウム−硫酸塩泉」だった。正直言ってよくわかんないし、色が付いた入浴剤でもいいのになぁ、とすら思う。しかし銭湯で人工温泉というのもまた珍しい。高い塀に囲まれているのは場所柄仕方がないのだが、椅子に座って湯冷ましできるのがありがたい。

全体的にいえばスーパー銭湯の小型版といった感じ。横浜だとスーパー銭湯でもそれなりの料金を取るだろうから、普段の利用なら徳の湯でじゅうぶんな感じがする。湯船の種類が豊富だし、のんびりできる雰囲気がいい。名前からして昔ながらの庶民的な銭湯をイメージしがちだが、実際は誰もが気軽に訪れることができる銭湯で、なおかつ駅前という立地の良さが魅力的だ。

徳の湯(神奈川県浴場組合)
徳の湯(横浜市浴場組合)

徳の湯
住所/横浜市神奈川区西神奈川2-1-5 [地図
電話/045-481-5654
交通/東急東横線東白楽駅西口より徒歩1分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
     ※サウナは別途100円
時間/(月〜土)11:00〜24:30
     (日・祝) 9:00〜24:30
     毎週木曜日定休