不忍池このブログ、ライブドアの「旅行-温泉カテゴリ」1072件のうち6位にランキングされていた!温泉カテゴリに登録したことすら忘れていたが、6位とはなんとも驚きである。コツコツと温泉めぐりをしてきた成果か。いやいや皆さんがごひいきにしてくれる結果です。そんなことを言いつつもたまには温泉以外の話題を。

このまえの水曜日はハマスタでのオープン戦初戦であったが、向かった先は東京。上野の国立西洋美術館では「ルーブル美術館展-17世紀ヨーロッパ絵画-」を開催中(〜6/14)。美術には疎いのだが、昨年訪れたピカソ展よりはわかりやすい内容だった。展覧会の内容は西洋美術館のホームページを見ていただくとして、個人的に気になったのは「国立西洋美術館を世界遺産に!」という活動が起こっていることだった。国立西洋美術館といえば、20世紀を代表するフランスの建築家ル・コルビュジェ(⇒Wikipedia)が手がけ、昭和34年に竣工した作品。目立った装飾もない合理的な建築がコルビュジェの特徴であり、世界遺産のイメージからして違和感を覚えるのだが、昨年2月にフランス、日本など6か国によって22作品が共同推薦されたのだという。(⇒参考

美術館のあとは上野駅に戻って昼食。入ったのはガード下の「一蘭」という博多ラーメンの店。前日にたまたま目にしたライブドアニュース(下記)に、内容こそ覚えていなかったが名前にはおぼろげな記憶があった。人気店なのであろう。外にも数人の行列ができていたが、店内にはすぐに入ることができた。食券を購入し、しばらく待つ間に店内を見渡してみると、カウンター主体であるが、それぞれ隣席との間には衝立が設けられている。正面もどんぶりの高さの分が開いているだけ。図書館によくある学習席を狭くしたような感じだ。席に着いたら、あらかじめ渡されたオーダーシートに味の濃さや麺の硬さなどを記入して提出。しばらく待ってラーメンが運ばれてくると、正面のすだれが閉まり、完全に自分だけの世界となる。己とラーメンとの闘いだ。替え玉は押しボタンで注文する。店内にチャルメラのメロディーが鳴り響く。とんこつラーメンだがもたれることはなく、量は少なめなので2回も替え玉を注文してしまった。

一蘭一蘭一蘭
一蘭一蘭一蘭



両山堂両山堂両山堂
両山堂両山堂はん亭
はん亭食後は不忍池(⇒上野恩賜公園)のほとりをぐるりと歩き、千駄木へ。
途中で見かけた両山堂という印刷所は、石積みの外壁が見事。アーチ状のエントランスやその上にせり出したベランダもおしゃれ。「レッテルは上野池之端の両山堂」という看板もレトロだ。ところで「レッテルを貼る」というと悪い意味で用いられることが多いが、そもそもレッテルとは商品ラベルのことであり、語源的にはオランダ語で「Letter」のこと(→全国こども電話相談室)。どうでもいい豆知識だが。

根津駅近くの「はん亭」は串揚げ専門店。
不忍通り側は道路拡張の際の壁面線後退によって建物の前面が切り取られ、正面に格子が設けられている。それだけでもじゅうぶん目を惹くが、裏に回ってみると和風建築としては珍しい木造3階建。国の登録有形文化財

結構人ミルクホール結構人ミルクホール結構人ミルクホール
地域雑誌「谷根千」の影響か、谷中・根津・千駄木といえば東京の下町の代名詞となった感があるが、実際に表通りから一本入ると家が密集して建っている。狭い路地なので建て替えができないのだろう。昭和の風景が広がっている。「結構人ミルクホール」も路地裏にある喫茶店。テレビや雑誌でたびたび紹介されており、僕がつくっているミニコミ「旅の雑誌」を置いてくださっているありがたいお店。店主もまたブログ(デウスエクスマキな食卓)やミニコミで活動しており、ラーメンなどのB食行脚から近代建築、温泉、野球など守備範囲が広い。ミニコミの編集など教わることが多く思わず長居してしまったが、夕暮れ時になりこの日最後の目的地へ。

向かったのは池之端の銭湯「六龍鉱泉」。この話はまた後日(⇒記事)。