各地にご当地うどんは数あれど、知名度でいえば讃岐うどんに軍配が上がるのではないだろうか。普段は蕎麦派なのでうどんを食すことは滅多にないのだが、日本全国を旅してきて、いくつか記憶に残るご当地のうどんがある。讃岐うどんを初めて食したのは高校1年生の頃、一人旅で訪れたこんぴらさんの門前だった。「釜あげ」といううどんの食べ方を知らなくて、店のおばちゃんに教えてもらった記憶がある。それから四国は数回訪れているが、まともに讃岐うどんを食すのは高校生のあの時以来かもしれない。
讃岐うどんは当然のことながら香川県のうどんのことであるが、県全域の食文化のことを言い、とくに集中した地域があるわけではない。また、うどん屋ではたいてい釜あげ、月見、かけ、つけといったメニューを掲げているが、その店のこだわりがあるにせよどれが正式な讃岐うどんの食べ方と決まっているわけではない。ちなみに香川県内にはうどん屋が900店あり、1人あたりのうどんの年間消費量は約230玉、小麦粉18.4kg分だという(麺の博物館さぬきうどんQ&A)。また、平成15年に高松自動車道が開通したことで、県内全区間の交通量は平均で約30%増加し、県内のうどん消費量は1.7倍に増加したという(国道交通省道路局「2005道路整備効果事例集」)。これらの統計は、うどんが香川県民にとって欠かせない日常食であることを示すと同時に、昨今の讃岐うどんブームを裏付ける結果でもある。
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といったわけで前置きがだいぶ長くなったが、今回は3軒のうどん屋を訪れた。「長田in香の香」といえば釜あげうどんであるらしい。初代長田うどんから分家した店ということで、“香の香”に長田という冠がつく。メニューは釜あげのほか冷やしうどんがあり、1玉、2玉、3.5玉、そして複数人向けのたらいうどん(6玉、12玉)。注文の仕方が“普通”“大盛り”ではないことに驚いたが(というかこれは香川県の常識っぽい)、たいていの人が2玉くらいを平らげる。値段も安い。
長田in香の香
住所/香川県善通寺市金蔵寺町1180 [地図]
電話/0877-63-5921
時間/9:00〜17:00頃、毎週木曜日と第2・4水曜日定休
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中野うどん学校はこんぴらさん(金刀比羅宮)の参道などに、複数の店舗を構えている。うどんの手打ち体験教室を行っていることでも有名で、体験すると自分の打ったうどんを食べ、さらには卒業証書がもらえる。大学生の頃に旅行研究会で訪れたことがある懐かしい店。さすが参道に面しているだけあって観光客向けで、かつ多くの人が訪れる。建物は1850年築であるとのことだが、そのことには全く気づかなかった。店頭にはお土産用のうどんを各種取り揃えている。
中野うどん学校(てんてこ舞)
住所/香川県仲多度郡琴平町717 [地図]
電話/0877-75-0001
時間/9:30〜16:00、毎週水曜日定休(大型連休時は営業)
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讃岐うどんで1、2を争う人気店といえば山越うどんであるそうだ。冷凍讃岐うどんで有名な加ト吉の近くにあり、店舗の外観は地味だが、店内のほか庭にも食事スペースがあり、意外と広い。メニューはいくつかあるが、人気は「かまたま」で1日1000食売れるという。山越うどんに限らず、讃岐うどんの人気店は昼過ぎには閉店してしまう。朝イチから何軒もはしごする観光客も多いし、明らかに仕事中じゃないか?というサラリーマンの姿も。讃岐うどんブームはしばらく続くのではないかと思う。
山越うどん
住所/香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2 [地図]
電話/087-878-0420(6:00〜15:00)
時間/9:00〜13:30、毎週日曜日定休
・讃岐うどん遍路(四国新聞社)
・エンジョイさぬきうどん!
・中讃地域の讃岐うどん(KBN香川テレビ放送網)
・麺の博物館(香川県農政水産部農業生産流通課)
讃岐うどんは当然のことながら香川県のうどんのことであるが、県全域の食文化のことを言い、とくに集中した地域があるわけではない。また、うどん屋ではたいてい釜あげ、月見、かけ、つけといったメニューを掲げているが、その店のこだわりがあるにせよどれが正式な讃岐うどんの食べ方と決まっているわけではない。ちなみに香川県内にはうどん屋が900店あり、1人あたりのうどんの年間消費量は約230玉、小麦粉18.4kg分だという(麺の博物館さぬきうどんQ&A)。また、平成15年に高松自動車道が開通したことで、県内全区間の交通量は平均で約30%増加し、県内のうどん消費量は1.7倍に増加したという(国道交通省道路局「2005道路整備効果事例集」)。これらの統計は、うどんが香川県民にとって欠かせない日常食であることを示すと同時に、昨今の讃岐うどんブームを裏付ける結果でもある。
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といったわけで前置きがだいぶ長くなったが、今回は3軒のうどん屋を訪れた。「長田in香の香」といえば釜あげうどんであるらしい。初代長田うどんから分家した店ということで、“香の香”に長田という冠がつく。メニューは釜あげのほか冷やしうどんがあり、1玉、2玉、3.5玉、そして複数人向けのたらいうどん(6玉、12玉)。注文の仕方が“普通”“大盛り”ではないことに驚いたが(というかこれは香川県の常識っぽい)、たいていの人が2玉くらいを平らげる。値段も安い。
長田in香の香
住所/香川県善通寺市金蔵寺町1180 [地図]
電話/0877-63-5921
時間/9:00〜17:00頃、毎週木曜日と第2・4水曜日定休
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中野うどん学校はこんぴらさん(金刀比羅宮)の参道などに、複数の店舗を構えている。うどんの手打ち体験教室を行っていることでも有名で、体験すると自分の打ったうどんを食べ、さらには卒業証書がもらえる。大学生の頃に旅行研究会で訪れたことがある懐かしい店。さすが参道に面しているだけあって観光客向けで、かつ多くの人が訪れる。建物は1850年築であるとのことだが、そのことには全く気づかなかった。店頭にはお土産用のうどんを各種取り揃えている。
中野うどん学校(てんてこ舞)
住所/香川県仲多度郡琴平町717 [地図]
電話/0877-75-0001
時間/9:30〜16:00、毎週水曜日定休(大型連休時は営業)
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讃岐うどんで1、2を争う人気店といえば山越うどんであるそうだ。冷凍讃岐うどんで有名な加ト吉の近くにあり、店舗の外観は地味だが、店内のほか庭にも食事スペースがあり、意外と広い。メニューはいくつかあるが、人気は「かまたま」で1日1000食売れるという。山越うどんに限らず、讃岐うどんの人気店は昼過ぎには閉店してしまう。朝イチから何軒もはしごする観光客も多いし、明らかに仕事中じゃないか?というサラリーマンの姿も。讃岐うどんブームはしばらく続くのではないかと思う。
山越うどん
住所/香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2 [地図]
電話/087-878-0420(6:00〜15:00)
時間/9:00〜13:30、毎週日曜日定休
・讃岐うどん遍路(四国新聞社)
・エンジョイさぬきうどん!
・中讃地域の讃岐うどん(KBN香川テレビ放送網)
・麺の博物館(香川県農政水産部農業生産流通課)