信玄館(山北町中川)「信玄の隠し湯」として知られる中川温泉にあって、明治43年創業の信玄館はいちばんの老舗である。玄関前にある源泉は戦国時代から沸き続けているといい、飲泉もできる。館内では「飲むおんせんVeil」として販売しているが、10年間の長期保存が可能なのだという。

信玄館(山北町中川)丹沢湖からしばらく北進すると、中川温泉のゲート型の看板がある。県道から枝分かれしてその坂道を下りていくと、右手にあるのが信玄館だ。カーブを描いて流れる河内川(中川川)に面し、四方を山に囲まれたロケーション。見渡す限り緑の景色で、あたりは静寂そのもの。平成元年に新築された建物は和風3階建で、ロビー「つつじがさき」、会議室「風林火山」など、武田信玄ゆかりの名前が各所に付けられている。

信玄館(山北町中川)見事に手入れされた中庭を眺めつつ、館内をぐるりと回ると「千石の湯」がある。独立して設けた露天風呂で、簡易的な脱衣所と岩風呂があるのみ。手前半分が衝立で仕切られているが、それは混浴だから。神奈川県内で貸切風呂以外の混浴というのは珍しい。風呂としてはあまり大きくないので、ほかにカップルがいたら遠慮してしまうかもしれないが、山を見渡す景色は気分を開放的にさせてくれるはず。さらに宿泊客なら3つある貸切風呂を利用することもできる。

信玄館(山北町中川)信玄館(山北町中川)

大浴場は離れの建物2階にある。男女とも「夢幻の湯」という名で、内風呂と露天風呂がある。いずれもゆったりとしているし、清潔感があるので好感が持てる。内風呂は大きなガラス張りなので、外の景色を一望するが、そのスケール感も露天風呂には及ばない。「千石の湯」と同じ側を向いているので景色はたいして変らないが、いくぶん高さがあり、かつ目の前が開けている。眼下に河内川が流れ、対岸の山が間近に感じられる。露天風呂にはスイッチで作動するジャグジー、浴室内には小さなサウナもある。しかしそんな設備はいらないと思えるほど、露天風呂は満足度が高かった。

信玄館
源泉/中川温泉(単純温泉)
住所/足柄上郡山北町中川577-6 [地図
電話/0465-78-3811
交通/JR御殿場線山北駅よりバス約43分「中川温泉入口」停徒歩3分
     国道246号線清水橋交差点より県道76号線で約10.2km
料金/大人1,000円、子供500円(2歳〜小学生)
時間/11:00〜14:00、15:00〜17:00(平日は18:00まで)

丹沢・中川温泉歴史秘話(ゆこゆこネット)
アド街ック天国「西丹沢温泉郷」(テレビ東京-2008/11/1放送)