倉敷美観地区倉敷市は岡山県第2位の人口47万人を擁する地方都市であるとともに、美観地区で知られる観光都市でもある。平成19年の統計では、年間約320万人が美観地区を訪れており、昨年末に閉園したチボリ公園と合わせると、約400万人が倉敷市中心部を訪れていることになる。岡山市中心部と後楽園を訪れた観光客を合計すると約180万人であり、倉敷の美観地区はまさに岡山県最大の観光スポットなのである。

そもそも美観地区とは何ぞや?と疑問に思うが、その答えは江戸時代初期まで遡る。倉敷は高梁川河口の新田開発によって米の積出港となり、寛永19年(1642)には代官所が置かれて天領(幕府直轄領)となった。倉敷川畔には白壁やなまこ壁の屋敷、商家、蔵が建ち並び、物資の集積地として発展してきたが、その当時の面影を色濃く残すのが美観地区というわけである。昭和54年には文化庁の「倉敷市倉敷川畔伝統的建造物群保存地区」に選定されている。

倉敷美観地区美観地区は倉敷駅より徒歩10分ほどの距離。美観地区としての倉敷川畔はわずか300mほどだが、柳並木が整備されて風情ある町並み。美観地区というとこの風景を想像する人が多いと思うし、実際に観光客で賑わっている。その東側(鶴形山南麓)に広がる本町・東町地区もまた歴史を感じさせる町並みであるが、地域の暮らしをも垣間見ることもできる。






倉敷市観光Website(倉敷市観光振興室)
くらしきまるごと観光(倉敷観光コンベンションビューロー)
全国伝統的建造物群保存地区協議会
おかやまの文化財(岡山県教育庁文化財課)
参考資料:岡山県観光客動態調査(平成19年分)


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