ねぎしの湯 大盛舘(横浜市磯子区上町)大盛舘はもともと普通の銭湯だったようだが、2006年2月に現在のビル型銭湯へとリニューアルオープンした。根岸駅と磯子駅のほぼ中間、掘割川に架かる根岸橋のたもとにあり、横浜市電保存館からも近い。4階建の建物で大盛舘は2階部分にある。その上階はマンションとなっており、銭湯のイメージとはほど遠いしゃれた外観だ。

階段かエレベーターで2階のフロントへ。下駄箱は100円返却式のロッカー。小銭がなくても、券売機がすぐそばにあるので何とかなるが、脱衣所も100円返却式のロッカー。小銭がなかったらもう一度服を着て両替しに行くか、それとも脱衣所内の自販機でジュースを買うか。いずれにせよ銭湯でこのタイプのロッカーは珍しい。脱衣所から露天風呂が見えるようになっている。大盛舘は週替わりで男湯と女湯が入れ替わるが、その違いは露天風呂にある。大きな湯船プラス、寝湯なのか壷湯なのか。訪れた日は寝湯だった。どちらでもいいけど。

改装されたばかりとあって浴室はきれいだった。銭湯とは思えないほどしゃれた雰囲気で、明るい日差しが差し込んでくる。片方にカランがひとまとめになっており、あらかじめ洗面器と椅子がセットしてある。すべてに固定式シャワーつき。湯船はジャグジーが3種類。それぞれ噴射する部分が異なる。そして電気風呂。これらが1つの大きな湯船の中にある。

銭湯でも露天風呂を備えているところが稀にあるが、大盛舘の湯船は割合ゆったりとしている。さすがに高い塀に囲まれてはいるが、効果的に植栽が配置され、すだれ?よしず?で日差しを和らげるなど露天風呂へのこだわりが感じられる。残念なのは高濃度炭酸泉といいながら、機械が壊れていたのか炭酸ガスの発生がまったく実感できなかったこと。それでも寝湯にごろんとつかりながら空を見上げれば、スーパー銭湯を訪れているような気分になる。改装前の大盛舘がどんな雰囲気だったかは知らないが、かなり現代的に様変わりしたのではないだろうか。

ねぎしの湯 大盛舘
住所/横浜市磯子区上町5-13 [地図
電話/045-751-4204
交通/JR根岸線根岸駅よりバス5分「馬場町」停すぐ
     または根岸線磯子駅よりバス10分「根岸橋」停徒歩1分
料金/大人430円、小学生以下180円、未就学児80円
     ※サウナは別途270円
時間/13:00〜25:00、毎週火曜日定休