横浜ベイスターズ×千葉ロッテマリーンズ(横浜スタジアム)横浜スタジアムで千葉ロッテマリーンズ戦。

昨日のロッテ戦の1-14というボロ負け試合には、悔しいというよりむしろ苦笑い。初回に5失点した時点で、「今日はハラハラしなくて済む」とすら思ったが、こんな試合をしているようじゃ、ファンの罵声はそのうち暴動へと発展することだろう。選手もそうだが、ファンも勝ちに飢えているのだ。

ディアーナとMスプラッシュ先発は横浜がルーキー小林太志、ロッテが渡辺俊介。試合前にそう紹介された時点で、投手力や実績的に分が悪いのはわかっているが、小林の奮起に期待せざるを得ない。序盤は先頭バッターを塁に出してしまうのだが、要所をキッチリ締めるナイスピッチング! 今日はちゃんと野球をしているじゃん。そんなご褒美か、2回には吉村の内野ゴロの間に1点。3回には仁志のタイムリーでさらに1点。

横浜のチーム防御率は12球団ワースト。交流戦にいたっては防御率が約6点。まさに「投壊」を象徴する数字だが、裏を返せば7点あれば勝てるわけで…。そんなことを考えていたら、5回にロッテの大松にソロホームランが飛び出し、たちまち1点差に。昨日は「ヒヤヒヤしなくて済む」なんて思っていたのに、今日は一瞬たりとも目が離せない、緊張感のある展開となった。ロッテファンもといマリサポの応援はすごい迫力だが、それに負けじと横浜ファンもアウトを1つ取るたびに歓声が大きくなっていく。

ロッテファン、もといマリサポ小林は6回を投げ終えて降板し、7回のマウンドは吉原。サブローの振り逃げをきっかけに2死1−3塁のピンチを招くが、ここは早川をキャッチャーフライに仕留め、外野スタンドは「勝ったんじゃないか」と錯覚するくらいに大盛り上がり。さらに8回には寺原がマウンドに上がり、1死満塁と再びのピンチにも最後はサブローから三振! またしても「勝ったんじゃないか」というくらいの大盛り上がり。投手陣の力投には追加点で応えたいところ。そこでビグビーの2ランホームラン! この出来過ぎたシナリオには、ひさびさに鳥肌が立ったが、その興奮が冷めやらぬうちに、寺原は三者三振と最高の締めくくりを魅せてくれた!

ヒーローインタビューは小林(#14)とビグビー(#6)ヒーローインタビューは今季2勝目の小林、ダメ押し2ランのビグビー。

こういう競った試合での投打の踏ん張りこそが、今後の立て直しのきっかけになるのではないかと思う。連敗は5でストップ。借金は1つ減って28。情けないチーム状況であることに変わりはないのだが。目の前で勝ってくれたことも嬉しいが、ひさしぶりに野球らしい野球を見せてくれたことが嬉しかった。なせば成る。MOVE ON!