恵比寿湯茅ヶ崎駅南口より南西方面に海岸まで延びる通り、そして途中の本屋の前で交差して東西方面に延びる通りをサザン通り商店街という。恵比寿湯には東西方面のサザン通り商店街をとにかく西へ。南湖会館という集会場の近くにある。ちなみにサザン通りという名前だが、茅ヶ崎出身の桑田佳祐が率いるサザンオールスターズにあやかっていることは言うまでもない。

立派な瓦屋根が特徴的な和風建築の銭湯で、コインランドリーを併設。ポリカーボネートの庇には大きく「恵比寿湯」と書かれ、入口にチラッと見えるタイル画は七福神が乗った宝船。名前といい、なんだか縁起がいい気分。番台に座っているのはおばあちゃん。入口と脱衣所内には「定休日のお知らせ」が貼ってあったが、毎週火曜日に加え、店主の体調が優れないときには臨時休業もありうるという。どうか健康には留意してほしいと願う。

脱衣所には小さなテーブルと椅子、飲み物の入ったショーケースがあるだけで、がらーんとした空間。鍵つきのロッカーは9つしかないため、脱衣籠も使われている。天井は四方を丸く折り上げた格天井。そして“殿方一同”より贈られた柱時計が時を刻んでいる。

浴室にはカランは全部で18。壁側だけ固定式シャワーが付いている。間仕切壁にはタイル画が4つ。まさかり担いだ金太郎はひと目でわかったが、ほかは海辺と松原であったり、森の中の湖のようであったり。いずれにしても素晴らしい作品である。湯船の上には大きな富士山と川のペンキ絵。銭湯でいろいろな富士山を見たけど、構図的に締まりがないような…。ちなみに女湯には山脈が描かれているようだ。ペンキ絵の下には鯉が泳いでいる様子がタイル画で描かれている。

湯船は2つ。大きな湯船は真ん中で仕切られて入るものの一部がつながっており、全部で4帖ほどの大きさ。そしてジャグジーの湯船は2帖ほどの大きさ。湯船の床は部分的に深くなっており、そこに足を置くと座わり湯の格好になる。勢いは弱いのだが、腰とふくらはぎに噴流が当たるようになっている。どちらの湯船にも入浴剤が日替わりで入れられているようで、訪れた日はすべての湯船が緑色だった。それにしてもジリジリと突き刺すほどの熱さ。温度計を見たらなんと46℃。さすがに長湯する人はおらず、皆さっと湯につかっておしまい。

個人商店もちらほらとあるが、周辺は住宅街。週末の夕暮れ時は男湯が3〜4人の客だったが、女湯からは賑やかな話し声が聞こえてきた。

恵比寿湯
住所/茅ヶ崎市南湖4-2-1 [地図
電話/0467-82-6004
交通/JR東海道線茅ヶ崎駅より徒歩18分
     または茅ヶ崎駅南口よりバス5分「仲町」停徒歩3分
料金/大人430円、小学生以下180円、未就学児80円
時間/16:00〜21:00(風雨の強い時は20時まで)
     毎週火曜日定休