銀座湯銀座湯はその名の通り、大都会銀座にある銭湯。とはいっても銀座1丁目のいちばん端に位置し、すぐわきには東京高速道路の高架が銀座と京橋の間を横切っている。グレーのタイル張りの建物は2階建。背の高いビルが多い銀座にあっては、こじんまりとした印象を受ける。そしてさりげなく灯る看板。はっきり言って目立たない。

小さな番台でお金を払い、男湯はすぐ目の前の階段で2階へ。女湯は1階にある。こじんまりとした規模のわりには脱衣所のロッカーもカランの数も多いなぁと思う。ちなみにカランは壁際と真ん中にあるが、シャワー(固定式)が付いているのは壁際だけ。

2帖ほどの大きさで深さのある湯船、そして4帖ほどの大きさでジャグジーつきの湯船があり、どちらも温度計は44℃を指していたが、それほど熱くはなかった。湯船の上は銀座4丁目交差点、時計塔のある和光ビルを中心としたネオン街をモチーフとしたタイル画となっている。離れたところから見ると写真かと錯覚するほどにリアリティがある。これぞ銀座という風景を掲げるあたり、さすが銀座湯である。

銀座という土地柄、どんな人が訪れるのかと気になっていたが、平日の夕方はおじさんたちばかりだった。銀座に住んでいるのか、それとも商売をやっているのか、いずれにしても常連のようだ。入れ替わり立ち代わりで常に5人くらいの客。早々と仕事を終えたのか、スーツ姿の若者もやってきた。「銀ブラ」のあとに立ち寄ってみるのもいいかも。おしゃれな街・銀座の違った一面を体験できるはずだ。

銀座湯(東京都浴場組合)
朝日マリオン「Tokyo老舗・古町・散歩」(朝日新聞)
めざにゅ〜「わたしの太陽さん」(フジテレビ)

銀座湯
住所/東京都中央区銀座1-12-2 [地図]
電話/03-3561-2550
交通/都営浅草線京橋駅より徒歩2分
     東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅より徒歩3分、銀座線京橋駅より徒歩3分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/15:00〜23:00、日曜日・祝日定休