別府観光の定番といえば「地獄めぐり」である。噴気、熱泥、熱湯を上げる地帯はむかしから人々に忌み嫌われ、「地獄」と呼ばれてきたが、亀の井ホテルの創業者・油屋熊八は昭和3年(1928)に地獄めぐりを観光に取り入れ、女性バスガイドによる遊覧バスを運行させた。これは日本で初めての女性バスガイド・遊覧バスであり、観光客の好評を得たという(→詳細)。

市内にはいまでも多くの地獄があり、地獄組合に加入する8ヶ所の地獄の観覧チケットがセットとなった共通券は2,000円。海地獄・鬼石坊主地獄・山地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄の6ヶ所は鉄輪地区にあり、近接しているので歩いてまわることができる。血の池地獄・龍巻地獄は柴石地区にあるため車で移動。2つの地獄は隣り合っている。

海地獄海地獄(→独自ホームページ
1,200年ほど前に鶴見岳の爆発によって誕生したとされ、池が海のように見えることから名づけられた。硫酸鉄が溶解し、鮮やかなコバルトブルーの色をしている。
(足湯あり)

鬼石坊主地獄鬼石坊主地獄
灰色の熱泥が噴き出した様が坊主頭に似ていることがその名の由来。鬼石とは最初の所有者の屋号であるという。長らく閉鎖していたが、平成14年にリニューアルオープンした。(足湯あり)
入浴施設あり:大人600円、小学生300円

山地獄山地獄
山すそのあちこちから水蒸気が噴出している。地獄内にはミニ動物園が整備され、カバやフラミンゴ、ゾウなど約20種類の動物が飼育されている。



かまど地獄かまど地獄
竃門八幡宮の大祭では、この地獄の噴気で御供飯を炊いたことからその名が付いた。噴気、沸騰泉、泥湯など多様な地獄があり、それぞれ雰囲気が異なる。それぞれには1丁目から6丁目までの名前がつけられている。

鬼山地獄鬼山地獄(→独自ホームページ
大正12年(1923年〜)に日本で初めて温泉の熱でワニを飼育し、現在は約100頭のワニが飼育されている。別名「ワニ地獄」。



白池地獄白池地獄
噴出するときは透明だが、外気に触れ温度が下がると白濁することから名づけられた。温泉の熱を利用した熱帯魚館を併設し、ピラニアなどが飼育されている。


血の池地獄血の池地獄(→独自ホームページ
酸化鉄や酸化マグネシウムによって真っ赤な色をしていることからこの名が付いた。奈良時代の「豊後風土記」に赤湯泉と記された日本最古の地獄である。昭和2年(1927)の大爆発の際の高さは220mにもなったという。
(足湯あり)





龍巻地獄龍巻地獄
地中の熱水の圧力による間欠泉が30〜40分間隔で見られる。熱湯が飛び散るので噴出孔には石の天井が設けられているが、50mほど噴き出す力があるという。別府市の天然記念物されている。







山地獄の動物達と鬼山地獄のワニ。

山地獄のカバ山地獄のフラミンゴ






山地獄のゾウ鬼山地獄のワニ






かまど地獄の1丁目〜6丁目。

かまど地獄1丁目かまど地獄2丁目かまど地獄3丁目




かまど地獄4丁目かまど地獄5丁目かまど地獄6丁目





別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)
  共通観覧券/大人2,000円、高校生1,300円、中学生1,000円、小学生900円
  営業時間 /8:00〜17:00、年中無休
  ※各地獄1ヶ所のみの観覧は大人400円。
  ※ホームページに10%割引券あり ※各地獄に無料駐車場あり

亀の井バスホームページ
  定期観光「地獄8ヶ所めぐり」は1日5便。所要2時間20分。
  料金/大人3,600円、高校生2,970円、中学生2,700円、小学生1,710円
      ※地獄観覧料含む
  電話/0977-23-5170(亀の井バス北浜バスセンター)


鉄輪地区には地獄組合に加盟していない地獄もある。

金龍地獄金龍地獄
噴出する蒸気が朝日を浴びると、金龍が昇天しているように見えることから名づけられた。阿弥陀如来をはじめ、さまざまな仏像が祀られているさまは、さながら中国庭園のよう。鉄輪温泉などをはじめ、多くの施設に温泉を供給している。大人200円、小学生100円、小学生以下無料。10:00〜16:00、年中無休。