あじさいの湯(相模原市橋本台)相模原市北部の交通の要衝・橋本五差路より国道129号線を1キロ弱南下したところにあるスーパー銭湯。パチンコ屋とゲームセンターの2大テナントを中心とした郊外型商業施設の2階にあり、遠くからでも目立つ「ゆ」の看板が目印。2007年2月までは「湯の森南橋本」という名前で営業していたが、5月より「あじさいの湯」としてリニューアルオープンした。

あじさいの湯(相模原市橋本台)下足箱のロッカーは10円の返却式ということで地味に戸惑うが、脱衣所のロッカーは無料(に直したようだ)。洋風風呂と和風風呂があり男女日替わり。訪れた日は男湯が洋風風呂だったが、大きく異なるのは露天風呂の雰囲気だけであるようだ。浴室はスーパー銭湯らしくジャグジー風呂は多彩であるが、その中には横浜の銭湯「本牧ゆあそび館」にもあったハンギングウォークというウンテイも。洋風風呂と和風風呂とでは湯船の種類に違いがあるものの、ジャグジーの噴射口の場所であったり数であったりするわけで、たいした違いではないと言える。内湯の中でいちばん大きい湯船は深さが120cm。浅いより深いにこしたことはないが…。

ジャグジーの種類、タイル張りの施工方法を見ていて思ったのは、町の銭湯っぽいということである。ジャグジーの種類で付加価値をつけた銭湯はあちこちにあるが、そういった銭湯とジャグジーの構造や施工方法がまったく同じではないか。そしてヘッドが固定式のシャワーなんて町の銭湯にしかないと思っていたが、なんとここにもあった。かと思えばお湯と水が別々に出るカランだったり、はたまたノズルホースの混合栓だったりと見事なまでにバラバラだった。部分的に改修を施しているようだ。室内にはテレビ付きの高温サウナ、塩サウナ、35度の温室サウナがあり、いずれもウレタンの小さなサウナマットを使う。もちろん水風呂も完備。

露天風呂は直径2メートルほどの円形タイル風呂。北海道の“二股カルシウム温泉”の湯の花と原石を強制的に循環させているという。湯の花の炭酸カルシウム含有量は95.75パーセントだといい、ぬるっとした肌ざわりがある。そして中津川市蛭川から産出したラジウム鉱石が、四角い御影石のケースに入っている。湯船の床に2つあり、腰掛けるとラジウム泉の効果を実感できるという。壁にチラシが貼ってあるが、それによると家庭用と業務用が市販されているらしく、ここで使われているのは家庭用。湯船のまわりにはベンチが3つ。空間的に狭いし、高い塀に囲まれているので開放感という面ではいまいち。

館内には食事処、マッサージ機、マットがいくつか並んだ仮眠スペース、ゲームコーナーと兼用の喫煙所がある。複数回入浴可能。パチンコやゲーセン帰りに訪れる客が多いのではないだろうか。何でもありな感じのする大衆的なスーパー銭湯である。

あじさいの湯
住所/相模原市緑区橋本台1-34-1 アミュージングガウス2F [地図
電話/042-773-4126
交通/JR相模線南橋本駅より徒歩8分
     JR相模線・横浜線・京王相模原線橋本駅より徒歩20分
      (橋本駅よりバス5分「南町」停徒歩7分)
     JR横浜線相模原駅よりバス8分「日電寮前」停徒歩7分
     国道129号「橋本台1丁目」交差点そば(橋本五差路より南へ600m)
     ※駐車場600台分あり
料金/(平日)大人550円、小学生以下200円
     (休日)大人650円、小学生以下200円
時間/9:00〜25:00(休日は8:00〜25:00)