稲村ヶ崎温泉(鎌倉市稲村ガ崎)夏は海水浴やサーフィンなどで賑わう稲村ヶ崎にある日帰り温泉施設で、2005年1月オープン。創作フレンチレストラン「サンディッシュ」と敷地と建物を共有しており、稲村ヶ崎温泉は建物の奥に位置する。国道134号線には小さな看板を1つ出しているが、サンディッシュ自体を目印にしないと気付かず通り過ぎてしまうだろう。国道をはさんで斜向かいには稲村ヶ崎公園があり、江ノ島方面に沈む夕日を眺める絶好のスポットでもある。夏は大渋滞するエリアだ。

建物はシンプルだが洒落た外観。温泉施設にしてはこじんまりとしており、そもそも温泉施設であることを示す派手な看板は一切ない。館内もまた温泉施設らしからぬ落ち着いた雰囲気で、照明も落とし気味。フロントのわきにテーブルと椅子がわずかにあるが、休憩スペースはこれだけ。雑貨屋を訪れているような素敵な空間だ。

内湯には8帖ほどの湯船が1つ。10cm先が見えないほど真っ黒なお湯なのだが、注がれる源泉自体は無色透明。入った瞬間は肌がつるつるするような感触だが、すぐにローションを塗ったようなぬるっとした肌触りを実感できる。厚木の七沢温泉ほどではないが、このヌルヌル感の肌触りは気持ちがよく、帰宅後もかなり持続する。「鎌倉温泉美肌水」(300ml・1,400円)なるものを売っている理由がよくわかる。露天風呂側はガラス張りになっており、全体としては壁も天井も板張りの内装。天井には大きな梁を出し、落ち着く空間演出がなされている。ちなみにカランやかけ湯にも源泉が使われている。

露天風呂は5帖ほどの湯船が1つ。そして源泉を加熱せずそのまま利用した水風呂がある。住宅地にあるので高い塀で囲まれているが、圧迫感はない。わずかな空間には笹竹が生え、夜は雰囲気よくライトアップされている。いちばん奥には小さいながらサウナもある。

稲村ヶ崎にありながら海は見えないし、ジャグジーの類もない。だが、この静かな雰囲気のなかで長湯を楽しむ人は多く、湯船に飲み物を持ち込んでいる人も多い。この泉質で温めのお湯ならば、長湯する人が多いのもうなずける。知る人ぞ知る「大人のための隠れ家的温泉」だといえる。

稲村ヶ崎温泉
源泉/鎌倉温泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)
住所/鎌倉市稲村ガ崎1-16-13 [地図
電話/0467-22-7199
交通/江ノ電稲村ヶ崎駅より徒歩5分
     国道134号線・稲村ヶ崎公園の斜向かい
     ※駐車場は2時間無料
料金/1,300円 ※18歳未満は入場不可
時間/12:00~21:00、不定休

(2010/12/2追記)-------
昨日ひさしぶりに訪れたら入浴料金が1,200円→1,300円になっていました。
リーフレットもでき、さらにはホームページも公開されていました。
以上を踏まえ、文章を若干書き直しました。