港北の湯(横浜市都筑区)港北の湯は第三京浜港北ICの近くにある郊外型の日帰り温泉施設。スウェーデンから進出した家具・インテリア販売店「IKEA」の斜向かいと言ったほうがわかりやすいかも。店舗は隣接する「酒・食品のツカサ」というディスカウントショップによる経営で、2006年11月にオープンした。当初はスーパー銭湯としての営業だったが、翌07年4月に温泉を導入した。

大きな交差点の角にあるため、駐車場には新羽駅側からでないと入りづらい。しかも店舗1階の駐車場は収容台数が少ないため、最初から「ツカサ」の駐車場を利用したほうが無難。その際はツカサの店内を通り抜けていくことができる。

2階にはフロントと食事処、マッサージ、カットハウス。3階は男性浴室。4階は女性浴室。内湯には各種ジャグジーのほか、37℃に設定された熱くもなく冷たくもない「不思議の湯(不感温度風呂)」、約43℃に設定された「あつ湯」、そしてテレビのある高温サウナと水風呂がある。すべての湯船が万人向けに40〜42℃に設定された施設が多いなか、温めと熱めにこだわった湯船があるのが嬉しい。

露天風呂もまた湯船の数が多い。人工炭酸泉は基準値を大きく上回る炭酸ガス濃度1000ppmで、湯温は約40℃。全身に細かい気泡がつく。そしてミクロの泡と超音波が肌をなめらかにするというシルクの湯。源泉を利用しているのは、2段に高低差のついた円形の湯船と壷湯、岩盤寝ころび湯。透明度がほとんどない黒褐色のお湯で、身体の芯からじんわり温まる。寝ころび湯は床面にうっすらとお湯が張ってあるだけ。ぬるっとした感触があるが、温泉の成分の影響であるようだ。ほかにトルマリン鉱石を使用した乾式の塩サウナがある。全体が高い塀に囲まれているため景色はまったくのゼロだが、せせこましくないのが良い。

どういう理由なのか、各湯船の給湯口からはお湯が注がれていない。循環処理で湯量を一定に保っているのはわかっているが、出るべきところからお湯が出ていないのは不思議な感じがする。

どこにでもあるスーパー銭湯的な施設だが、湯船の数やその内容を考えると、多くの人の需要が反映されているように思う。そして平日なら再入浴が可能。コストパフォーマンスの高い施設だともいえる。

港北の湯
源泉/港北湯本温泉(ナトリウム−炭酸水素塩泉)
住所/横浜市都筑区折本町248 [地図
電話/045-470-0026
交通/横浜市営地下鉄新羽駅よりバス5分「新開橋」停下車すぐ
     横浜市営地下鉄・JR横浜線新横浜駅よりバス12分「新開橋」停下車すぐ
     県道140号線川崎町田線(緑産業道路)「第三京浜入口」交差点前
     ※駐車場は「ツカサ」と兼用で170台分あり
料金/(平日)大人780円、小学生以下400円
     (休日)大人880円、小学生以下450円
時間/10:00〜25:00、年中無休