姫之湯大平台温泉は箱根十七湯に数えられる温泉地であるが、温泉の湧出は昭和24年で歴史は意外と浅い。それまでは寄木細工の産地であったが、温泉地箱根にあって温泉の湧出は地元住民の悲願であった。姫之湯の開業は昭和26年。当時の写真はホームページで見ることができるのだが、地元住民のための共同浴場的な雰囲気は昔から変わっていないようだ。

国道1号線で大平台駅を通過してすぐの看板にしたがって左折すると、狭い路地、しかもクランク道を経て姫之湯に到着。もうひとつ先の角を曲がったほうが良いのかも。建物は民家か蕎麦屋を思わせる外観。券売機でチケットを購入するのは現代風だが、下足棚やフロント、ソファが並んだホールなど、まるで田舎の集会場といった感じ。

脱衣所は籠を置く棚があるだけのシンプルなつくり。六角形の浴室はまわりにはカランが5つ(ボディソープと固形石鹸あり)。中央には円形の湯船が1つあるだけで、5〜6人が入れる大きさ。お湯は循環ろ過しているが、かけ流し。源泉は高温のため42〜43℃に保つため加水しているそうで、温度計が指す数字もそのあたりなのだが、実際はかなり熱い。

六角形の浴室のうち3面が窓ガラスになっているので明るい光が入ってくる。窓の外はちょっとした庭になっているが、眺めが良いわけではない。みんな熱さをじっとこれて湯に浸かり、床に座って湯冷まし、といった動作の繰り返し。観光客を惹きつける要素はまったくないが、箱根で共同浴場の雰囲気を味わえるという点では希少。素朴な雰囲気もまた良い。

姫之湯
源泉/大平台温泉(ナトリウム−塩化物泉)
住所/足柄下郡箱根町大平台583 [地図
電話/0460-82-2057
交通/箱根登山鉄道大平台駅より徒歩5分
     国道1号線で大平台駅前を通過して左折。駐車場8台分あり。
料金/400円(小学生以上)
     入浴+休憩1,200円
時間/9:00〜21:00(入浴+休憩は9:00〜17:00)、毎週木曜日定休

※2008/1/6より入浴+休憩を値下げ
   9:00〜17:00 1,000円
   13:00〜17:00  800円