ゆとろ嵯峨沢の湯「ゆとろ嵯峨沢の湯」は湯河原温泉ということになっているが、温泉街とは遠く離れ、駅からも遠く離れた場所にある。湯河原と真鶴両駅のほぼ中間で、東海道線のトンネルの真上。町のところどころに看板はあるのだが、いずれも小さくて見過ごしてしまうし、なにより道順を示した看板ではないので正直役には立たない。有料老人ホーム「ゆうゆうの里」に隣接しているので、カーナビに表示が出なかったら、そちらを目印に。真鶴駅からだと駅裏の旧135号線から幕山を目指してゆるい山道を上って行くのだが、白沼田バス停を過ぎたら左折。この曲がり角を間違えたらたどり着けない。

門をくぐると正面に食事処の建物、右手に入浴施設の建物がある。日帰り温泉施設というより旅館のようなつくり。下足箱は50円の返却式。50円というのがなんともハンパな気もするが。下足箱の上には数々の有名人のサイン色紙が掲げられている。「こちょうの湯」と「ささはなの湯」は日替わりで、訪れた日は男湯が「こちょうの湯」だった。パンフレットを見る限り、湯船の種類に若干の違いはあるものの、岩風呂をメインとしたコンセプトは変わらない気がする。

平日の真っ昼間だというのにおじさんたちを中心に、10人ほどの客が入っており、6つくらいしかないカランはいっぱいに。内風呂は立派なヒノキ材でつくった湯船。大きくとったガラス越しに露天風呂の様子を眺めることができる。人間の行動パターンというかタイミングは重なるもので、カランの客がそのまま内風呂に流れてくるものだから、狭苦しくて仕方がない。湯船はなぜか5角形だったりするので余計に。

露天風呂の入口にはジャバジャバーっという轟音で流れ落ちる滝。背丈ほどあるかどうかの高さだが、これはシャワー代わりに使ってくれということなのか。源泉は循環式なのでどうでもいいことだが。その奥には打たせ湯が2つ。スーパー銭湯みたいに勢いが激しくはないので、こちらには絶えず人がいた。そして露天風呂のメインは岩風呂である。

東海道線のトンネルの真上ということは、この施設自体が小高い山のてっぺんにあるということ。岩風呂は山の斜面に面してつくられている。お湯に肩までつかりながらだと相模湾を真正面に望み、湯船の縁に腰掛けて半身浴なら海岸沿いの集落までを望む。この立地ならではの眺望だ。岩風呂の片隅には洞窟風呂(もちろん自然の洞窟ではない)があり、内部は約3帖ほどの空間。薄暗い中で瞑想するのも良い。それにしてはジャバジャバとうるさいのだが。

休憩室に向かう廊下には飲泉コーナーがある。神奈川県で初めて許認可を受けたという。源泉は45.2℃なので、温いお湯を飲んでいる感じ。しかも廊下で飲むというのが落ち着かない。休憩室はホールにある小上がりの座敷とベンチ、そして畳敷きの広間がある。ほかに個室の有料休憩室、鉄板焼コーナー、2階にはレストランがある。自由に休憩できるスペースはやけに充実していているが、開放感がありすぎて客が少ないとがらーんとした感じがする。

ゆとろ嵯峨沢の湯
源泉/湯河原温泉(源泉名:嵯峨沢の湯、単純温泉)
住所/足柄下郡湯河原町吉浜1191 [地図]
電話/0465-62-2688
交通/JR東海道線湯河原駅よりバス約6分、真鶴駅よりバス約9分
     いずれも「ゆうゆうの里前」停徒歩1分
     国道135号線「吉浜」交差点より幕山公園通りへ。農協を右折、吉浜小より北へ。
     ※駐車場60台分あり
料金/大人1,050円、小学生以下500円
     ホームページ掲載の地図を印刷して持参すると10%割り引き
時間/9:30〜23:00
     毎週木曜日定休(祝日の場合は営業)、2・3・8月は無休