日本アルプスサラダ街道は松本市梓川(旧梓川村)から波田町、山形村、朝日村を経て塩尻市に至る生活道路を結んだ31.5kmの街道であるのだが、大規模な観光開発をせず、地域文化財や農業振興などによる広域複合型のリゾート形成を目標として1987年より取り組みが始まった。街道沿いには地区の特産品を扱う直売所があるが、基本的には田園風景が延々と続く。

街道沿いの集落のうち山形村唐沢地区は蕎麦処として有名で、のどかな田園風景の中に11軒のそば屋がある。各店がのれんやのぼりを出しているのだが、外観はいたって普通の民家なのでついつい通り過ぎてしまう。たまたま入った弁天荘(11:00〜そば終了まで)は民宿を営んでおり、そば屋はその副業といった感じ。

山形村唐沢そば集落(弁天荘)山形村唐沢そば集落(弁天荘)






玄関を入った感じはまるで民宿。案内されて中に入ると、通されたのは夜はスナックとして営業している部屋だった。民宿だけに気の利いた広間なりがあるはずなのだが、演歌歌手のポスターが貼ってある部屋ではちょっと肩透かしなのだが、メニューはまともなそば屋の感じ(当たり前なのだが)。