静岡県富士宮市といえば富士山のふもと、富士山本宮浅間大社の門前町として発展してきた街である。富士山の山頂までが市域なので標高差はなんと3,776m-35m=3,741m。そんな富士宮市が最近注目を集めている。ご当地グルメの「富士宮やきそば」である。

見た目は普通のやきそばなのだが、肉かすが入っていること、そして鰯のだし粉をかけて食べるというのがポイント。いくぶんモソッとした食感で麺も硬めなような気もするが、だし粉の味が妙な存在感を示している。富士宮市にはやきそば屋が150軒以上あり、「やきそば学会」を中心にやきそばによる街づくりを図っている。そして昨年から始まったB級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」ではV2を達成するなど、全国にその名を轟かせているほか、2001年からの6年間には217億円の経済効果があったという。B級グルメをなめちゃいけないのだ。

富士宮やきそば富士宮やきそば






浅間大社の大鳥居の目の前にはやきそば屋などいくつかのお店が並ぶ「お宮横丁」がある。富士宮を初めて訪れたならば、まずはお宮横丁に寄ってみるのが手っ取り早い。店によってソースの味付けが違うので食べ比べてみるのも良い。1皿300円くらいだったはず。ポーク神社なる店は「ルイビ豚」の溶岩プレート焼をやっている。Landrace(ランドレース)×Yorkshire(中ヨークシャー)×Berkshire(バークシャー)=LYB豚=ルイビトンというダジャレ。

やきそば学会のホームページでは「焼きそば音頭」「ヤキソバの唄」などといったお楽しみコンテンツが充実。