旧開智学校松本城のすぐ近くには、日本で最も古い学校のひとつ「旧開智学校」がある。廃仏毀釈で廃寺となった全久院の建物を使い、明治6年(1873)に開校。この校舎は松本の大工棟梁・立石清重(1829-1894)によって設計施工され、明治9年(1876)に新築された。東京大学の前身である開成学校を参考にした疑洋風建築である。約1万1000円におよぶ巨額な工事費のうち、約7割を松本町民によって寄付、約3割を特殊寄付金および廃寺を取り壊した古材売り払い金でまかなった。

「開智」という校名は明治5年の学生発布の前日に公布された「被仰出書」の文中にある「其身ヲ修メ智ヲ開キ才芸をヲ…」から命名されたと言われている。

旧開智学校旧開智学校











8角形の塔屋の内部には時報用の鐘が吊られており、玄関部分の龍の彫刻は日光東照宮を真似ているとされる。「開智学校」の標識を持ったエンゼルは当時の東京日々新聞の見出し意匠の影響を受けているのではないかと言われているらしい。ちなみに唐破風屋根の露台はバルコニーのように見えるが、人が立てるような構造にはなっていないようだ。

旧開智学校-校内昭和36年(1961)に国の重要文化財に指定。もとは女鳥羽川の川沿いにあったが、昭和38年から39年にかけて河川改修のため現在地に移転され、学校としての役目を終えた。館内には建築時の資料のほか、明治期以降の教科書や日誌などが展示され、当時の教室が再現されている。

愛媛県西予市の旧開明学校(HP)、静岡県松崎町の「旧岩科学校」(HP)と姉妹館の提携をしている。

旧開智学校
住所/松本市開智2-4-12 [地図]
電話/0263-32-5725
交通/JR松本駅より徒歩25分
     バス「タウンスニーカー(100円バス)」北コース「鷹匠町」停徒歩5分
     バス北市内線「蟻ヶ崎高校前」停徒歩5分
料金/大人300円、小・中学生150円
時間/8:30〜17:00
     12月〜2月までの月曜日休館(休日の場合は翌日)、3〜11月は無休