生田浴場向ヶ丘遊園駅北口から延びる区役所通りを突き当ると津久井道(県道3号線)に出る。左折して府中街道(県道9号線)との交差点が「多摩警察署前」。生田浴場は警察署ではなく、道路を挟んで向かい側の多摩消防署の裏手にある。明治大学や専修大学にも近いが、周囲は戸建が並ぶ住宅街である。

敷地の表側にはコインランドリーがあり、そこから引っ込むような感じで生田浴場の建物がある。見るからに大きな建物で2階部分は住居になっているようだ。入るとすぐ左手にフロントがあり、右側には広めのロビー。ソファーとテレビ、その奥には小さいながらも池がある。そしてロビーに面して女湯と男湯の脱衣所の入口。

脱衣所も広めで、数多くのロッカーが並んでいる。しかし実際に鍵が付いているロッカーは数えるほどしかない。鍵がなくなってしまったのだろうか。みんな適当なところに服を入れている。浴室もまた広め。カランが全部で24あり、ほかに立ったまま使うシャワーが2つ。その脇にはサウナと水風呂がある。湯船もまた大きくて、横長に6帖分くらい。熱めのお湯で44℃を指している。そのほかに2人が入れるサイズの座湯ジャグジーがあり、こちらの温度計はなんと48℃を指していた。なにかの間違いじゃないかと思ったが、それなりに熱くてビックリする。

湯船側の壁にはヨーロッパの湖畔の風景が描かれているが、生田浴場の特筆すべき点といえば中庭があること。男湯と女湯は隣接しておらず、カラン上部の窓越しには、岩が積み上げられ植物が茂っているのが見える。これが目隠し代わりになっているのだが、こういう趣向は珍しい。

生田浴場
住所/川崎市多摩区枡形2-1-10 [地図
電話/044-911-4886
交通/小田急線向ヶ丘遊園駅より徒歩12分
料金/大人430円、小学生以下180円、未就学児80円
     ※サウナは別途300円
時間/15:30〜23:00、毎週月曜日定休