よねの湯平塚駅から横浜ゴム(通称ハマゴム)を目指して歩き、そこから追分交差点方面へと延びる道路が「いちょう並木通り」。沿道には飲み屋やスナックが立ち並んでいるが、その背後は住宅地になっている。その一画に「よねの湯」がある。追分交差点の1つ手前(ハマゴム寄り)の信号が目印。黄色の看板を見つけることができる。

モルタルの外壁は最近塗り替えたようだが、ファサードのつくりを見るとやっぱりレトロである。入口は男湯と女湯で左右に分かれ、引き戸を開けるとすぐ番台。そしてちょっとした下駄箱があり、仕切りもなくそのまま脱衣所になっている。

浴室には左右と中央にカランが並び、その数は11。ほかに立って使うシャワーが1つだけある。浴槽は電気風呂、バイブラ湯、そして日替わりの薬湯ということでこの日は「マリンブルー」。入浴剤でお湯は紫色。いずれの浴槽もこじんまりとしている。女湯との間仕切壁だけ細かいタイルで雪を頂く山と湖の風景が描かれているが、これはヨーロッパの風景のようだ。反対側の壁には大きな窓が並び、天井も高いので浴室内が明るく感じられる。

街の小さな銭湯といった雰囲気。脱衣所には牛乳などが入ったショーケースと昔ながらの体重計、そして小さなテーブルと椅子しかなく、余計な設備は一切ない。番台の後ろには小さなテレビがあり、ちょっとだけ男湯のほうを向いているのは気を遣ってくれているからか。

よねの湯(神奈川県浴場組合)

よねの湯
住所/平塚市立野町29-13 [地図
電話/0463-31-2424
交通/JR東海道線平塚駅西口より徒歩17分
     県道61号線(平塚伊勢原線)・いちょう並木通り「追分」交差点より約150m
料金/大人430円、中人180円、小人80円
時間/15:30〜22:30、毎月1,11,22日定休