台湾煤礦博物館の入口平溪線十分駅から線路沿いをしばらく歩いていると、炭鉱線の選炭場とホッパー(貨車積み替え所)が現れた。どうみても廃墟としか言いようがなく、木製貨車はフラワーボックスとして使われているが、植物も枯れ、なんとも物悲しい雰囲気である。その傍らにある小屋ではおばちゃんが何やら大声を出し、「こっちこっち」と手招きしている。よく見ると台湾煤礦博物館のチケット売り場だった。

トロッコ(後ろから)入場料として200元を払うと、今度は「あっちあっち」と言うので、指差す方向へと山道を登っていく。しばらくすると黄色いDLに牽引された6両仕立てのトロッコがあった。これに乗って博物館に向かうようだ。約1キロほどの距離を5分くらいかけて走るが、これがものすごく揺れるのだ。そもそも歩いたほうが速いのだが、この演出は日本の炭鉱にもよくあることで、なぜかわくわくさせられる。

トロッコ(前から)牽引していたDLを前から見るとこんな感じ(前からといっても後ろだが)。もともとはパンタグラフも付いていたが、いまはバッテリーを載せて走っている。相当ガタがきているように思えるが、フォークリフトで有名な信頼のブランド「ニチユ(日本輸送機)」によって製造されたもの。もっともこのブログをご覧になる方で、ニチユに興奮する方はいらっしゃらないかと思うが。

新平溪煤礦の坑道入口ここが台湾煤礦博物館。煤礦とは炭鉱のこと。もともとは新平溪煤礦と言い、1967年から1997年にかけて石炭を採掘していたそうだ。トンネルの先に坑道があるが、いまは立ち入り禁止。

その代わり、ヘルメットをかぶって体験坑道(安全訓練坑道)を歩いてみたり、講堂でビデオを見たり。ビデオは中国語でほとんど内容はわからなかったが、大まかに言うと閉山後に鉄道マニアの熱意でトロッコを走らせ、博物館がオープンしたとのこと。

新平溪煤礦の坑道の様子ビデオを見たあと、台湾人にはガイドが付きっ切りで炭鉱の様子を説明していたのだが、僕らに付いたガイドは日本語が喋れるが堪能ではなく、「適当に適当に見てください」といった感じ。ありがたく自由に見させてもらう。(写真は模擬坑道(再現)の様子)

人が集まらないとトロッコを動かしたくないみたいだが、台湾人グループの見学はものすごく長く、時間を持て余しているのを察したのか、タダでコーヒーをサービスしてくれたり、本来売り物であるはずのトロッコのペーパークラフトを貰ったり。しばらくして下から客がやって来るのか、トロッコが発車すると言うので、僕らだけを乗せて出発。台湾まで来てわざわざ産業遺跡めぐりもオツなものである。

台湾煤礦博物館
住所/台北縣平溪郷新寮村(十分寮)頂寮子5號
電話/+886-2-2495-8680
交通/平溪線十分駅より徒歩10分
料金/200元(約738円:2007/01/20現在)
時間/9:00〜17:00

台湾煤礦博物館パンフレット_0001

台湾煤礦博物館パンフレット_0002