烏来は台北火車駅(メイン・ステーション)前から出ているバスで南に1時間20分ほどの山間部にある温泉町。「ウーライ」とは先住民タイヤル族の言葉で「温かい水」すなわち温泉を意味するが、温泉場として整備したのは統治時代の日本人。

烏来温泉街烏来温泉街

バスを降りると、目の前にあるのは日本でも見たことがありそうな温泉街である。谷間には南勢渓という川が流れ、その両脇に広がる山々。温泉街は南勢渓に面していて、ホテルや温泉施設が数多く立ち並んでいる。バス停から烏来橋を渡り、覧勝大橋を渡るまでの距離にして約3分ほどの通りがこの町のメインストリートで、土産物屋や食堂などが立ち並ぶ。その真ん中あたりには烏来泰雅民族博物館がある。タイヤル族の文化を紹介した博物館で2006年10月オープン。

烏来泰雅民族博物館
住所/台北県烏来郷烏来村烏来街12号
電話/+866-2-2661-8162
交通/烏来バス停より徒歩3分ほど
料金/50元
時間/9:30〜17:00(土日は〜18:00)
    月曜定休(祝日の場合は翌日)



烏来温泉露天浴池

烏来露天公共浴池は南勢渓の河原にある無料の公共露天風呂。入浴は水着を着用。簡単なつくりの個別脱衣所があり、そこで着替える。荷物は預けてもよいし、身の回りに置いて入ってもよい。液体洗剤が入っていたと思われるプラスチックの容器を半分に切ったものが手桶代わりで、それでバシャバシャとかけ湯してから入る。

5〜6人が入れそうな湯船がいくつかあり、川にすぐ面した湯船もある。そこに入った人は温泉につかったあと川で泳いだりしていた。40℃くらいでちょっとぬるめ、しかも湯船の床はコケと温泉の成分でヌルヌルし、あんまり気分の良いものではなかったが、夏の暑い時期ならば最高だろうなぁと思う。もっとも景色は申し分ない。見渡す限りの大自然。

烏来露天公共浴池
源泉/烏来温泉(弱アルカリ性炭酸泉、源泉80〜86℃)
住所/台北県烏来郷烏来村南勢渓畔
電話/+866-2-2661-6355(烏来風景特定区管理所)
交通/烏来バス停より徒歩7分ほど
料金/無料
時間/終日


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バスは台北火車駅前の公園路(青島西路との角あたり)から出ている。
系統番号はないが、方向幕には「烏来」、側面には「新店客運」と書いてある。
運賃は前払いで70元。所要1時間20分。
途中でMRTの新店駅を経由し、そこからだと40分、40元。烏来は終点。