湯花楽湯花楽は秦野市内の渋沢寄りにあるスーパー銭湯。2002年5月にオープンし、神奈川県内にパチンコチェーンを展開するジャパンニューアルファが経営母体(現在は関連会社が運営)。工業団地の南側に隣接するが、市民にとってはダイクマ渋沢店の隣と言ったほうがわかりやすいか。文化会館や運動公園にも近く、夕暮れになると市民の利用で賑わうが、丹沢登山者がひと汗流すのに立ち寄ったりすることもあるという。秦野市内には温浴施設が4ヶ所あるが、温泉でないのは湯花楽のみ。しかし「湯公蒸(ゆこうじょう)」というサウナで差別化を図り、大きな人気を得ている。

湯花楽秦野店パンフレット

館内は1階に浴室や食事処、2階に湯公蒸がある。浴室はごく平均的なスーパー銭湯といってよいだろう。内風呂は季節の入浴剤を使用した温めの湯船、バイブラ湯・ジェットバス・電気風呂、水風呂。露天風呂は滝が流れる岩風呂、壷湯、寝湯(女湯は座湯)。

大河ドラマ「龍馬伝」が流行った2010年頃には何を思ったか、坂本龍馬や高知に縁もゆかりもないのに、「日本初の龍馬風呂」をコンセプトに打ち出していた。露天風呂を囲む塀のさらに上に巨大な写真パネルを設置し、桂浜に立つ龍馬の姿に「日本を今一度洗濯いたし候」の名言が添えられていた。このときの改装で人工温泉装置を導入し、露天風呂のすべてで使用するようになった。龍馬風呂は今年4月の改装によって終了となったが、それ以降は「鳴子の湯」で集客を図っている。写真パネルは紅葉の鳴子温泉郷へと変わった。もちろん鳴子温泉郷とは何のゆかりもないし、人工温泉を替えるたびに大掛かりな作業が行われるのだろうか。

湯花楽秦野店パンフレット

サウナはごく一般的な乾式・タワー型で、室内にテレビあり。2階に本格的なものがあるのに、こちらも人気があるのは、簡単に言えば手軽だからだろう。2階の湯公蒸は、オープン当初は別途料金かつ館内着での利用だったが、利用者が少なかったためか、2005年の改装時から別途料金を廃止。男女別とし、裸での利用となった。洗い場奥の通路より裸のままエレベーターに乗る。不思議な体験である。

いくぶん照明を落とし、1階のスーパー銭湯然とした雰囲気とは一線を画している。黄土サウナ(60〜65℃)とアメジストサウナ(80〜90℃)の2つの部屋があり、それぞれ10人ほどが寝転がれる広さ。韓国版サウナの「チムジルバン」に似た雰囲気か。リラクゼーション音楽が流れ、気持ちよく汗を流すことができる。定期的に粉雪が舞うクールルームも名物のひとつ。ビーチチェアもあるので、本を読みながらのんびり過ごす人もよく目にする。じゅうぶん満喫しようと思ったら、1時間くらいは確保したい。



食事処の一角に休憩用のベンチもあるが、ほかにリクライニングシートの休憩室もある。全体としてかなり充実した施設で、時間制限なし・何度でも入浴可とはお得感あり。賑わうのは当然だろう。

湯花楽 秦野店
住所/秦野市平沢295-2 [地図
電話/0463-84-4126
交通/小田急線渋沢駅よりバス8分「白山塚」停下車すぐ
     小田急線秦野駅よりバス15分「白山塚」停下車すぐ
     国道246号線「堀川入口」交差点より工業団地方面に約500m
     ※無料駐車場120台分あり
料金/(平日)大人750円、子供350円
     (休日)大人850円、子供450円
時間/10:00〜25:00、年中無休

※2012/7/1より渋沢駅・秦野駅より無料巡回バスを運行
 (15時台・16時台は登山帰りの利用客のために大倉バス停を経由)

姉妹店の情報
湯花楽 厚木店(厚木市林)
JNファミリー(相模原市中央区相模原)

(追記-2012/8/12)
かつての記事を基にして、全面的に書き直しました。