福の湯(東京都八王子市本町)国道16号線(東京環状)と20号線(甲州街道)は、八王子市街地の八日町交差点で合流する。かつては八日市宿が置かれ、八王子の中心街だったところ。現在は石碑が建つのみだが、ここより西放射線を行くと八王子駅、そしてこの界隈にはオフィスビルなどが建ち並んでいる。この八日町交差点から北に150mほど歩くと、お目当ての銭湯「福の湯」があった。突如として現れた純和風の佇まい、屋号を染め抜いた暖簾。併設するコインランドリーの黄色いひさしが通りをまぶしく照らしている。

福の湯(東京都八王子市本町)もとは番台式だったのをフロントに改装した様子。一角をソファとテレビのあるロビーとし、フロントの両脇から男女の脱衣所へと通じている。クラシカルな折上格天井で、ロッカーや洗面台、身長計、体重計が整然と並んでいる。

浴室は間口3間、奥行き4間。カランは間仕切壁側から6+立ちシャワー2、5-5の島列、壁側に5つで、すべて固定式のシャワーつき。間仕切壁には富士山のバスポスターが数枚と「宝寿湯」「八漢湯」の説明。湯船は浴室の奥にL字型に配置され、浅湯はバイブラ湯と1人分の座湯ジャグジー。深湯は日替わり薬湯で、この日は「コーヒー風呂」。美肌などに効果があるというが、コーヒー好きにとってはにおいだけでリラックスできる。

薬湯は1か月分が決まっており、浴室内にカレンダーが貼ってあるほか、フロントでも配っている。たまにしか来れない人や目当ての薬湯がある人にとっては、カレンダーの配布はよい試みだと思う。

背景画は丸山清人師が昨年6月に描いた松島の景色。気になるのはその下の広告。いまどき広告が5枚も並んでいること自体が珍しいが、地元八王子の整骨院、小平の眼鏡店、原町田病院、そしてデリヘルと多摩クリスタル。いくら男湯とはいえ、この手の広告は初めて。ずいぶん大らかな土地柄というべきか…。

福の湯(東京都浴場組合)

福の湯
住所/東京都八王子市本町3-6 [地図
電話/042-623-4963
交通/JR中央線・横浜線・八高線八王子駅より徒歩11分
     京王線京王八王子駅より徒歩14分
料金/大人450円、中人180円、小人80円
時間/14:00〜23:30、毎週金曜日定休