小杉湯(東京都杉並区高円寺北)「昼のセント酒」というドラマを何話か観たけれど、銭湯好きにはたまらない内容だった。仕事のできない営業マン(戸次重幸)が外回りを放っぽり出して昼間から銭湯へ、そしてビールなんか飲んじゃう始末。まるで自分の若い頃を見ているかのよう(お酒は飲まないけれど)。高円寺の小杉湯の回ではミルク風呂に浸かり、温冷交互浴を楽しんでいたような。

小杉湯(東京都杉並区高円寺北)唐破風に懸魚、欄間の彫刻。小杉湯の佇まいはシブく、味わい深い。昭和8年創業の老舗銭湯だ。フロントで料金を支払い、脱衣所へ。夕暮れの活気ある時間帯、土地柄と言うべきか若い人の姿が多い。高円寺はまだ風呂なしアパートが多いのだろうか。ファンキーな髪形の兄ちゃんと、銭湯ならではの富士山のペンキ絵。このミスマッチな対比がおもしろい。

小杉湯(東京都杉並区高円寺北)ミルク風呂が名物だけど、バイブラ湯はエプソムソルト、ジャグジーは竹酢液といった具合に、ほかの湯船も入浴剤を使用している。地下水は自然回帰水の浄水器を通して使用。細かい数値は忘れたが、各湯船はコンマ何℃まで温度設定するこだわり。いちばん熱いのは44℃のバイブラ湯、いちばん冷たいのは16℃の水風呂。

温例交互浴はイラスト付きで薦めており、皆一様に各湯船から水風呂をはさんで、また各湯船へと行き来している。水風呂自体は大きくないからタイミングを窺うようだ。おそらくは一人あたりの入浴時間は、他所の銭湯より2倍、3倍も長いのではなかろうか。

小杉湯(東京都杉並区高円寺北)ロビーは漫画を読みふけっている若者でいっぱい。風呂付きの漫画喫茶の感覚か、はたまた自宅のような寛ぎか。月替わりのギャラリーとして壁には絵画などの作品が飾られており、一角には小杉湯の番台も務めるenya honamiさんの銭湯図解の紹介も。というわけで、珍しくリーフレットも置いているのだが、これを基にまだ訪ねたことのない誰かに教えたくもなる銭湯だ。

小杉湯(東京都杉並区高円寺北)

小杉湯
住所/東京都杉並区高円寺北3-32-2 [地図]
電話/03-3337-6198
交通/JR中央線高円寺駅より徒歩5分
料金/大人460円、中人180円、小人80円
時間/15:30〜25:45、毎週木曜日定休