武甲温泉(埼玉県横瀬町横瀬)秩父市の東側に接する横瀬町。山好きには武甲山で知られているのかも。標高1,304m、日本二百名山のひとつに数えられ、セメントの材料でもある石灰の採掘も行なわれている。秩父の基幹産業はこの山ありきか。そして、武蔵+甲州=武甲かと思いきや、日本武尊が甲を納めたことに由来するという。歴史ロマンはさておき、そそられるのは道端の看板だ。これぞ田舎風情。

武甲温泉(埼玉県横瀬町横瀬)武甲温泉は横瀬川の川っぺりに建つ。すぐ傍にある別館は田舎のビジネス旅館風情。登山者の需要だろうか。オートキャンプ場もある。

入浴前に軽く腹ごしらえ。畳敷きの大広間は旅情をかきたてる。横になってうたた寝している客もちらほら。自由な雰囲気がいい。せっかくならご当地ものを食べたかったが、そもそもメニューが少なすぎた。セルフ形式だけど、おばちゃんの食堂といった雰囲気。

武甲温泉(埼玉県横瀬町横瀬)浴室には硫黄泉(硫化水素)特有のかすかな甘い香りが漂う。室内と露天に1つずつ温泉を使用した湯船がある。無色透明の循環ろ過なので個性はあまり感じられない。鉱泉の多い秩父地方にあって、源泉35℃、湧出量は毎分61.5リットル(祭の湯の10倍!)は恵まれている。しかし、売りは炭酸泉のようだ。疲れは癒せるかもしれないが、都会から来た客が望むのは風情ある湯だと思う。露天風呂は塀に囲まれているが、のどかな緑の風景を満喫。もうちょっと温かったらなお良し。

武甲温泉(埼玉県横瀬町横瀬)熱いサウナと冷たい水風呂のバランスが良く、常に貸し切り状態はもったいない。訪ねたのは4月終盤。まだゴールデンウィークではないのに、料金は特定日扱い。それが災いしてか、それともオープンしたばかりの祭の湯の影響か、客はまばら。いくら武甲温泉のほうが入館料は安いとはいえ、コストパフォーマンスの違いは明白だ。ポーチ付き販売タオル310円とか、返却されない100円ロッカーといった昔感覚はいかがなものか。そして、田舎らしさ老舗感らしさを売りに客を呼び込めばよろしいかと。

武甲温泉(埼玉県横瀬町横瀬)

武甲温泉
源泉/秩父湯元 武甲温泉(単純硫黄泉)
住所/埼玉県秩父郡横瀬町横瀬4628-1 [地図]
電話/0494-25-5151
交通/西武秩父線横瀬駅より徒歩10分
     国道299号線「横瀬町役場前」交差点より約700m
     ※無料駐車場150台分あり
料金/(平日)大人700円、小学生以下400円、2歳以下無料
     (休日)大人800円、小学生以下500円、2歳以下無料
時間/10:00〜22:00、年中無休