上星川浴場相鉄線上星川駅の駅前には「満天の湯」があるが、もうひとつ忘れちゃならないのが「上星川浴場」である。南口で降りると西谷方面にすぐ見えてくる。電車からも見える。まさしく駅前銭湯である。

銭湯にしてはめずらしくフロントは若い兄ちゃんで、「こんにちは!」という声も威勢がよい。外観もフロントの感じも古臭さは感じないし、むしろ清潔感を感じさせる。若い人が商店街での買い物帰りにふらっと立ち寄れる雰囲気だ。

だけど、脱衣所に入って驚いた。訪れたのは夕方だったのだが、すでに地元の常連客が椅子やベンチに座って世間話の真っ最中。風呂上りなのかと思いきやそうではなくて、これから風呂に入る様子。みんな裸で腰にバスタオルを巻き、知り合いが来れば「今日は早いな」なんて話をしている。「今日は…」ということは毎日訪れているのだろか? 素敵なイラストを背負っているお父さんや、金のネックレスが輝いているお父さんもいて、ちょっとビビった。

浴室は白いタイルで清潔感がある。2人掛けの座湯ジャグジーとバイブラ湯、電気風呂、水風呂、そして日替わりの薬湯がある。この日は「森林浴の湯」ということで、お湯の色は青く、仁丹のようなにおいがした。それぞれの浴槽は2帖大(電気風呂は1帖弱)で、そんなに大きくはない。ほかに別料金でサウナもあり、利用者は専用のタオルを使うことで区別をしている。

脱衣所には演歌やムード歌謡が流れる素敵な銭湯。外観とのギャップが面白い。「満天の湯」のようないまどきの温泉施設もいいけど、地元客に愛されている銭湯の雰囲気を感じてみるのも悪くない。

上星川浴場
住所/横浜市保土ヶ谷区上星川3-3-1 [地図]
電話/045-371-2528
交通/相鉄線上星川駅より徒歩1分
料金/大人430円、小学生以上180円、未就学児80円
     ※サウナは別途170円
時間/14:30〜23:30、月曜日定休(祝日の場合は翌日)