湯快爽快たや神奈川県内での渋滞の名所といえば、“戸塚の原宿(交差点)”なのだが、そこから大船駅方面に向かうと、のどかな風景になってくる。「湯快爽快たや」の最寄駅は大船なのだが歩くには遠いし、やっぱり車で行くべき立地。パチンコ屋とラーメン屋とで敷地を共有しているが、ほかに店らしき建物はなく、夕方にもなるとなんだか薄暗い。

「湯快爽快」のチェーン店であるのは名前の通り。「ざま」「ちがさき」、そして今はなき「さかわ」も訪れたが、ほかの店と比べると純日本風をイメージした外観・館内は似ているような似てないような。ほかの店より狭いということだけはわかる。食事処を突っ切っていくとフロント。この配置はどうも落ち着かない。どっちがメインなの?と聞きたくなるが、端っこには足湯があり、つまりは入浴しなくても食事や足湯は楽しめるということか。

内風呂にはトルマリン風呂やジャグジーなどがコンパクトに並び、ほかにサウナと水風呂。サウナは手前が低温、扉の奥は高温になっている。露天風呂はちょっと広めの「ぬる湯」のほか、3つ並んだ五右衛門風呂、あつ湯、寝湯、そして洞窟風呂。パンフレットを見ると内風呂も露天風呂もすべての浴槽が“温泉”と書かれているが、内風呂のほうは普通の水道水のようにまっさら。露天風呂は「ぬる湯」と「五右衛門風呂」のみ黒褐色。田谷温泉は黒褐色のほうを言うみたいだが、ならばほかの浴槽のお湯はなんという温泉(源泉)なのだろうか?

あつ湯は驚くほどは熱くなく、ぬる湯は眠たくなるくらいにぬるい。五右衛門風呂は「源泉かけ流し」と言うが、ちょろちょろとしかお湯が出ていないので、入った瞬間にざばーんとお湯があふれてしまうと、じっと溜まるのを待つのみ。とてもじゃないが再度あふれるまでは待てない。なかなか良かったのは洞窟風呂。近隣にある「田谷洞窟」をイメージしたような風呂で、中は薄暗くて静かなのでリラックスできる。

野天湯元 湯快爽快たや
源泉/田谷温泉(ナトリウム−炭酸水素塩泉)
住所/横浜市栄区田谷町146-3 [地図]
電話/045-854-2641
交通/JR東海道線大船駅よりバス7分「山王」停徒歩1分
     JR東海道線戸塚駅よりバス15分「山王」停徒歩1分
     国道1号線「原宿」交差点より県道23号線(環状4号)を大船駅方面へ。
     「田谷」交差点より約600m
料金/(平日)大人650円、小学生以下330円
     (休日)大人750円、小学生以下380円
時間/10:00〜3:00、年中無休