太陽の里(千葉県長生村)茂原市街地から東に約8km、九十九里浜一松海水浴場のすぐそばに「太陽の里」はある。周囲には民家が点在するが、基本的にはのどかな海べりの集落といった雰囲気であるが、「太陽の里」はそんな風景に似つかわしくないほどに、立派で大きな建物だ。海岸には面していないが、「水着・ウエットスーツ着用・素足での入館はお断りします」といった注意書きに、地域性がよく現れている。

23時過ぎに訪れたので館内には人影もまばら。贅沢なほどに広いホールはがらーんとしている。ただしこの時間に滞在しているということは、ここで夜を明かす客というわけだ。タオルや館内着のセットを受け取り、さっそく浴室へ。7〜8人の客がいるが、泊まることが前提であるためかみんなのんびりしていて、なぜか浴室内のベンチで熟睡している人も。

内湯にはジャグジー(自分でボタンを押す)やバイブラ湯(夜間停止中)、トルマリン風呂、水風呂のほかにサウナが2つある。1つは塩サウナで、もう1つはテレビつきの高温サウナ。水風呂とサウナを何往復もしている人がいたが、よっぽどのサウナ好きか時間を持て余しているのか謎である。

露天風呂には源泉を利用のヒノキ風呂と岩風呂がある。いずれもかなり大きい。ヒノキ風呂といっても浴槽のふちがヒノキづくりになっているのだが、浴槽の上の屋根の小屋組みも立派なヒノキづくりである。茶褐色の鉱泉を沸かしていて東京や横浜の鉱泉と泉質は同じだが、色がちょっと薄いかなという印象。ミネラル海洋水風呂という浴槽もあり、ほんのり緑色に濁っている。カルシウム・ナトリウム・マグネシウムといった成分を含むという意味では温泉と変わりはないのだが、朝入ってみたら海水中の成分なのかいろんなものが浮いていて、なんだか汚いようにも感じられた。ほかには樽風呂と壷湯があったが、これらには水道水を利用している。日中は砂風呂(別途1,000円)や家族風呂(別途1,585円)も利用できる。

本館には宿泊者用の客室、離れにはペンション・コテージがあり、また庭園露天風呂つきの「松風庵」という宿もある。リーズナブルに泊まりたいなら本館2階の仮眠室を利用できる。入口は男女別になっているが、部屋には仕切りはなく、真ん中より向こう側に越えないということはモラルの問題。リクライニングできるマットが数多く並んでいて、0時を過ぎた時点では50人くらい(?)が就寝している様子。利用できるのは朝8時までだが、7時ごろに流れる館内アナウンスで起こされる。

昼間は大広間で大衆演劇の公演が行われている。館内にはレストランやマッサージ、エステなどもあり、温泉リゾートを丸1日満喫できる。

オーシャンスパ九十九里 太陽の里
源泉/長生温泉(ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉)
住所/千葉県長生郡長生村一松3445 [地図]
電話/0475-32-5550
交通/JR外房線茂原駅東口よりバス16分「一ツ松海岸」停徒歩4分
     京葉道路→千葉東金道路→R126→東金九十九里道路
      →九十九里道路(長生IC)すぐ
     一般道利用だと茂原市街から県道84号線を一松海岸方面へ
     ※駐車場400台分あり
料金/大人2,200円、小学生以下1,050円
     (夕湯プライス)大人1,760円 ※17:00以降、平日のみ
     (朝風呂入館)大人1,050円 ※5:00〜8:00
     (シルバー割引)大人1,760円 ※70歳以上
     (レディースデー)大人1,760円 ※毎週金曜日
     (深夜割増料金)大人1,050円、子供525円 ※深夜1:00以降
時間/10:00〜翌8:00