改良湯(東京都渋谷区東) 渋谷と恵比寿のほぼ中間、明治通りのさわやか信用金庫の角を入る。たいていの銭湯ならば、高い煙突や電飾看板が目印。しかし、改良湯は「恵比寿と鯨」をテーマとした巨大な壁画。恵比寿では毎年鯨祭りが行われているのだとか。銭湯の魅力は、地元に根ざしていること。真っ黒で写真映えしない外観も、住宅地の環境に配慮しているのか。

改良湯は1916年(大正5年)創業の老舗。とはいえ、これまでの印象はごく普通の銭湯でしかなかったが、昨年12月21日にリニューアルオープン。いまをときめく銭湯建築家、今井健太郎事務所が手掛けた。『渋谷CROSSING』をコンセプトに掲げ、地域交流の場として活用されることを想定しているという。

改良湯(東京都渋谷区東)浴室もモノトーンを基調としたシックな空間。間接照明の薄暗さや青いスポットライトは、単におしゃれだけでなく、心を落ち着かせるのだろう。渋谷という土地柄のわりに、静かで穏やかな空気感。湯船は中温風呂(ジャグジー)と人工炭酸泉。水風呂では壁に水紋がゆらゆらと反射する。軟水処理化で客の満足度を向上させ、シャンプーやボディソープも完備。サウナ利用ならフェイスタオルとバスタオルのレンタルも付くので、手ぶらで訪ねることができる。

改良湯(東京都渋谷区東)サウナ室は2段6人掛けとコンパクト。隣接する水風呂は1坪ほどの大きさだから、仮に60cmでもサウナ室側に確保すれば、ベンチをもう1段設けることが可能だったはず(天井高ギリギリになってしまうが)。小さな遠赤ヒーターで100℃超。なんというジャンルなのかわからないが、室内を流れるBGMがおしゃれすぎて、さすが渋谷。訪ねる客の年齢層に合わせているのだろうか。(浴室の写真は改良湯公式サイトより転載)

改良湯(東京都渋谷区東)

最新型の銭湯として箱は完成したが、中身は自由に変わっていきそうな予感。サウナのBGMしかりだが、浴室内や券売機あたりの照明が薄暗く、高齢者には不安感はないだろうか。渋谷らしく若い世代の集客を盛り上げ、渋谷から銭湯の楽しさを発信してもらいたいが、時間帯ごとに趣を変えるなどして幅広い世代が集まる場であってほしい。

改良湯(東京銭湯マップ)

改良湯
住所/東京都渋谷区東2-19-9 [地図]
電話/03-3400-5782
交通/渋谷駅新南口より徒歩9分・東口より徒歩12分
     恵比寿駅より徒歩10分
料金/大人460円、中学生300円、小学生180円、未就学児80円
     サウナは別途350円(フェイスタオル・バスタオル付き)
時間/15:00〜24:30(日祝は13:00〜23:00)、毎週土曜日定休

改良湯(東京都渋谷区東)改良湯(東京都渋谷区東)
リニューアル前の改良湯(2014/4/23撮影)