喜楽湯(埼玉県川口市川口)ウェブサイトやSNSで、東京銭湯の魅力や情報を日々発信する、その名もズバリ「東京銭湯」。業界の活性化を目的とした取り組みは、大きく2つ。まずは、若い世代にもっと銭湯を知ってもらい、新たな顧客とすること。もう1つは喜楽湯の運営。川口市内で1950年代から続く銭湯を引き継ぎ、実際に経営すること。その実体験はリアルだし、銭湯業界に波及効果を生む。

喜楽湯(埼玉県川口市川口)埼玉県の銭湯は430円。券売機に小銭を1枚ずつ入れているそばから、じゃらじゃらと落ちてきたので、2度目は急いで。フロントには若いお姉さん。初めての方限定カードを貰ったが、なぜバレたのか。次回ドリンク1本無料、4回目でオリジナルタオルが貰えるお得なカードだ。さっそくリピーターを掴む作戦とは恐れ入った。

フロント周りではオリジナルのTシャツやタオルといった物販品の販売。そして、フロントの両側に男女の暖簾が下がる。脱衣所のロッカーは所々が歯抜けで、扉のない箇所は本棚となっている。綿棒、化粧水、乳液もあって、そのへんのスーパー銭湯よりもきちんとしているし、洗い場にはシャンプーやボディソープの備え付けも。ついでに言えば貸タオルも無料だから、手ぶらでOKの気軽さだ。

喜楽湯(埼玉県川口市川口)浴室に入ると、空中には万国旗のような装飾。手前に洗い場、奥にジャグジーやバイブラの湯船が並ぶ。毎週日・水・金曜日は薬湯実施とのことで、ちょうど訪ねた日もそう。萬喜湯という黄褐色のお湯。サウナは無料で利用できるからありがたい。室内は2段6人のこじんまり感で、ハッカがほんのり香る。テレビもBGMもなく、おまけに12分計も故障中。スリムな遠赤ヒーターで100℃、水風呂20℃と超スタンダード。

喜楽湯(埼玉県川口市川口)浴室と脱衣所を4年前にリニューアルし、東京銭湯の経営になって2年が経つ。銭湯ならではの庶民派風情と若い感覚がマッチして、川口市の住宅地のど真ん中から銭湯文化を発信。数々の取り組みはSNSで注目を集め、着実に成果を上げつつある。町の銭湯が廃業はいまだ相次ぐが、若い感覚に経営を委ねたら生まれ変わる。その好例だ。

喜楽湯
住所/埼玉県川口市川口5-21-6 [地図]
電話/048-258-7689
交通/JR京浜東北線川口駅西口、西川口駅西口どちらも徒歩12分
料金/大人430円、中学生280円、小学生180円、小学生未満無料
     ※サウナ無料
時間/15:00〜24:00(土日朝風呂8:00〜12:00)、年中無休